子どもと携帯電話
5月20日、関区民センターにおいて練馬区青少年育成関地区委員会の総会が開催されました。その際、挨拶に立たれた区の青少年課長の言葉の中で、子どもたちを取り巻くネット社会に関する問題が指摘され、「すこやか部会」の委員の報告の中でも、同様の問題が取り上げられました。
わが家では長男が中学1年生になりましたが、中学生になると携帯電話の所有率が急激に上がるようです。ある調査によれば、中学生の携帯電話保有率は約6割、高校生になるとほとんどの子どもが専用の携帯電話を利用するようになるそうです。
うちの長男も妻に携帯電話をねだったことがあるようですが、「まだ早い」と一蹴され、今のところはあきらめているようですが、中学生ともなると部活や塾などで帰宅時間が遅くなることもあり、何が起こるかわからないご時世にあって、安全上の配慮から持たせるべきという判断も当然理解できます。まして、遅くなるたびに友人の携帯を借りて電話してきたりするといささか申し訳なくもなり、遅かれ早かれわが子に携帯を持たせるのも時間の問題だろうと思っています。
子どもと携帯電話の関係は、(私だけかもしれませんが)アメリカの銃規制の問題を思い起こさせます。アメリカで銃を所持する人の多くは「護身」のためといいますが、まさにいたちごっこで、社会に銃が氾濫していることでどれだけ多くの人が命を落としいるかということを考えざるを得ません。また、護身のために持っていたはずの銃の多くが家族に向けられているという矛盾した現実もあります。これと携帯電話を同列に語るわけにはいかないのでしょうが、出会い系サイトなどの有害サイトが原因で命を落とす事件が頻発するようになると、安全のために持たせたはずの携帯が引き起こした事実に矛盾を感ぜずにはいられません。
とはいえ、携帯電話やパソコンなどの普及は、私たちの生活やビジネスの利便性を格段に向上させただけでなく、新たな産業の育成など、未来に大きな可能性も提供してきました。また、どんなにIT社会を否定したところで、世の中の流れは確実に高度情報化に向かっており、現代社会で生きていくためには、いやでも受け入れざるを得ないというのが現実です。
要は利用者の心がけしだいということになりますが、情報の取捨選択能力が未熟な子どもたちを有害サイトからいかに守るかということは真剣に考えなくてはならない課題だと思います。遅まきながら練馬区でもネット社会と子どもたちに関するセミナーなどが開催されるようになりましたが、過度な規制は表現の自由を妨げるという議論もあり、ネット規制についてはいまだ外形的な標準というものがありません。私自身、ネット社会との付き合い方について明確な回答を見出せずにいますが、近代まれにみる発明ともいえる利器を正しく使うための方策を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
土屋ひとし公式ウェブサイト http://www.tsuchiya.jimusho.jp
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