石神井公園駅を視察
来年2月7日に上り線の高架化が実現する西武池袋線、石神井公園駅を視察してきました。
現在、西武池袋線では、練馬高野台駅から大泉学園駅までの連続立体交差事業が進められています。事業延長は約2.4㎞(練馬高野台~石神井公園1.2㎞、石神井公園~大泉学園1.2㎞)、事業費は約360億円で、複々線化事業を含む総事業費は約474億円、事業期間は平成19年度から26年度までとなっています。
このうち1期工事にあたる、練馬高野台から石神井公園までは、昨年9月に「仮線化」が完了し、現在、上り線高架切替が行われており、その後、下り線の高架切替、複々線化、側道工事と続き、平成23年度末(平成24年3月)の石神井公園駅舎完成で完了し、立体化による踏切解消は、それより早い段階に達成される予定です。
まず、上り線の高架が完了(平成22年2月)することによって、同区間の6つの踏切の遮断時間が約3割減少し、とくに渋滞の著しい石神井公園駅西側の富士街道については、現在、ピークの遮断時間が51分となっていましたが、35分前後まで緩和されることになり、上下線ともに完成する23年度末には同区間から踏切がなくなります。
今回の連続立体交差化の「顔」となる、石神井公園駅舎については、小中学生を対象に実施したデザインアイディア画コンテストやオープンハウスでの意見が元になっており、ホームの屋根は自然光の入る材料を一部に使用し、雨の吹き込み防止、ならびに周辺の環境に配慮した形状になっているということです(住民から区に陳情のあった防音についても配慮されています)。また、各ホーム上下方向のエレベーター・エスカレーターを設置し、バリアフリー化を図り、階段やエスカレーターの壁からホーム端部までを2m以上確保し、車いすでも利用しやすいようになっています。さらに、駅舎下には開口部を設け、北口交通広場と南口交通広場が往来できるような設計になっており、街の一体化にも寄与しています(連続立体交差事業の詳細についてはこちらをご覧くださいhttp://www.seibu-group.co.jp/railways/kouhou/shakujii-koen/index.html)。
鉄道の連続立体交差化は、踏切での交通渋滞の解消、鉄道によって分断されている街の一体化、周辺道路の安全確保等々、非常に優先度の高い事業と考えられます。この事業によって、区内の池袋線の立体化は完成の目処が立ちましたが、残念ながら、西武新宿線については、事業化にはほど遠いというのが実態です。
都内の鉄道立体化については、平成16年に東京都が示した「踏切対策基本方針」に、20区間が「鉄道立体化の検討対象区間」として抽出されています。このうち、西武新宿線の立体化については「中井~野方駅付近」「野方~井荻駅付近」「井荻~東伏見駅付近」「田無~花小金井駅付近」「東村山駅付近」が検討対象区間に挙げられており、「中井~野方駅付近」については、国が新規着工準備採択を行い、立体化の検討や国費による調査が認められていますが、ここですら具体的な事業化の目処は立っていません。
練馬区に関係する「井荻~東伏見駅付近」については、「野方~井荻駅付近」とともに、平成20年6月に「事業候補区間」という位置づけ(都議会における建設局答弁)になっていますが、拘束力を持つものではなく、実質的には「中井~野方」よりも遅れている状況です。
私の地元である武蔵関駅周辺では、来年3月の「まちづくり協議会」の設置に向けた勉強会が先日開催され、鉄道の立体化も大きなテーマの一つになっています。まだまだ端緒についたばかりですが、皆様のご意見をお聞きしながら、国や都とも連携して、将来のより良いまちづくりのために努めていきたいと思います。
土屋ひとし公式ウェブサイト http://www.tsuchiya.jimusho.jp
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