税・財政

2009年11月25日 (水)

第4回定例会はじまる

 本年最後の定例議会となる練馬区議会第4回定例会がはじまりました。

 今定例会には、これからの練馬区を築いていくための指針となる「練馬区基本構想」をはじめ、23の議案審議が予定されています。基本構想は区の計画体系において最上位に位置し、施策について総合的に定める長期計画の根幹をなすものであり、会派内でしっかり議論し、態度を決めたいと思います。

 また、第4回定例会は来年度予算編成に向かうという意味で、重要な議会と位置づけています。世界同時不況の影響が続く中、今冬のボーナスは過去最大の下落幅が見込まれ、デフレ傾向が雇用にも暗い影を落としています。区の歳入についても、来年度は歳入の6割以上を占める区税と特別区財政調整交付金の減少が見込まれており、歳入減を想定しながら、いかにメリハリのきいた予算編成を行うかという区の基本的姿勢が問われています。私どもは、今こそ「コンクリートよりも人」という新政権の理念を区政にも活かすべきであり、保育、介護、医療、雇用など区民生活に直結した分野に重点的な予算配分が行われるよう提案していきたいと考えています。

 なお、明日から始まる一般質問には、私ども民主党練馬クラブからは、白石けい子議員が立つ予定です。区長の基本姿勢など質問内容は会派のメンバーが知恵を出し合って決めました。詳細については、一般質問が終了後に当ブログに掲載します。

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2009年10月 8日 (木)

学校給食の食材費支援

 本日開催された決算特別委員会で、民主党練馬クラブを代表して学校給食の食材費支援について質問しました。

 練馬区では、昨年9月の補正予算に「給食食材支援費」を計上し、パンの現物支給を行ううかたちで学校給食支援を行ってきました。

 昨年来の食料費高騰の影響で、学校給食現場では食材費を抑制するための様々な努力(例えば牛肉を豚肉にしたり、りんご4分の1を8分の1にするなど)をしてきましたが、食料費はなかなか下がらず、質を著しく下げないためには、給食費の値上げか、食材費支援か、金銭的補助をするか、どれかを選択せざるを得ない状況でした。

 練馬区では、その時の経済状況も踏まえて、給食費を上げずに食材費支援を行うことを決め、約5200万円の食材支援費を計上しましたが、平成20年度中に執行されたのは、7割強の3860万円に過ぎず、1400万円の不用額が出てしまいました。

 私どもは、無理にでも予算を全額使えということを言うつもりはありませんが、区としては、「給食の質は下げない、給食費も上げない」ということで、敢えて食料費支援を決断したのですから、それなりの積算根拠があって5200万円という額を計上したはずです。このような事業の性格からすれば、できるだけ不用額を出してはいけなかったといえます。

 区は、不用額が出た理由について、緊急的な措置であったため、現場への周知が難しかったこと、補助対象としたパンが複数種類あり、価格がそれぞれ違ったため積算が難しかったことを挙げましたが、結果として不用額が出たことについては「自責の念を禁じえない部分がある」としています。

 昨年来、高騰していた小麦の価格は落ち着いたようですが、今度は野菜の価格が上がり、不安定な景気が続いていることから、21年度も引き続き食材費支援は行われていますが(上期5900万円、9月補正で6200万円)、昨年度の反省を踏まえて、補助対象を価格が一定の牛乳にしたことで、現在では執行率はほぼ100%達成しているとのことです。

 今回の9月補正で6200万円が計上されたことで、今年度の食材費支援は1億2000万円余になり、この額は児童・生徒一人当たりに換算すると、年額約2000円(月額約170円)の支援ということになります。今の経済情勢を考えれば妥当な措置といえるかも知れませんが、一方で、給食費の受益者負担原則からすれば、来年度以降も支援を続けるのか、保護者に広く薄く負担増をお願いして、1億2000万円の経費を他の事業に使うのかについては、今後区民を巻き込んでの議論が必要だと思います。

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2009年9月15日 (火)

区議会第3回定例会はじまる

 今日から練馬区議会第3回定例会がはじまりました。

 今定例会では、総額28億円の緊急経済対策を含む補正予算、平成20年度決算、以上を含めた34の議案が審議される予定です。

<緊急経済対策>

 緊急経済対策として提案された平成21年度補正予算(第1回)は以下のとおりです。

  1. 国の緊急雇用創出事業に対応した20事業、1.3億円、新規雇用143人
  2. 国の経済危機対策に対応した13事業、18.6億円(子育て応援特別手当、地デジ対応、太陽光発電、がん検診ほか)
  3. 区の単独景気対策事業として4事業、0.9億円(学校給食食材支援、総合的雇用支援事業(2事業)、臨時生活支援金
  4. 景気対策工事として120件、7.3億円(建築工事65件2.6億円、電気工事14件0.4億円、設備工事21件0.4億円、土木工事8件3.0億円、塗装工事12件1.0億円)

 私どもは、以上の補正予算が経済対策として、あるいは区民生活を向上させるものとして、費用対効果を含めて適正なものかを議論し、賛否を決めたいと考えています。

<平成20年度決算>

 平成20年度予算は、一般会計が当初予算規模ではじめて2000億円を超えた(前年度比5.8%増)積極型予算で、歳入については、景気回復等による特別区税等の伸びを見込んでいましたが、その後は世界同時不況による景気後退によって思うようには歳入が伸びていません。また、編成にあたっての基本的な考え方として、

  1. 平成18年3月に策定した「新長期計画」の中間年を迎え、新たに「みどり30推進計画」や「区立施設改修改築計画」などを取り入れて策定した「中期実施計画」の計画事業を中心に、事業の新設やレベルアップを図った
  2. 平成19年10月に策定した「行政改革推進プラン」に基づき、職員数の削減や扶助費、公債費の縮減に努めるとともの、基金からの繰り入れを適切に行うなど、重点的効率的な財源配分を行った

としています。以上の景気情勢や基本姿勢にもとづいて、適正に平成20年度予算が執行されたかどうかを、決算特別委員会の場で徹底的に議論していきたいと思います。

<歩行喫煙禁止>

 今定例会には、私ども民主党練馬クラブが主張し続けてきた、区内全域歩行喫煙禁止を明確化する「練馬区歩行喫煙等の防止に関する条例案」が提出されます。条例案の要旨は以下の通りです。

  1. 歩行喫煙および自転車運転中の喫煙およびたばこのポイ捨ては禁止
  2. 駅周辺など人通りの多い地域を路上喫煙禁止地区と定める
  • 同禁止地区では、路上・歩行喫煙、たばこのポイ捨てともに禁止(携帯吸殻入れも禁止)
  • 喫煙場所の整備
  • 同禁止地区では、過料を適用する

 私どもは、今回の条例案の内容について、一定の評価をしつつも、ポイ捨て禁止(過料)の地域が路上喫煙禁止地区に限定されていることや(他の自治体の例をみると、路上喫煙禁止地区周辺がたばこの吸殻だらけになる恐れがある)、今定例会に受動喫煙防止に関する規定が盛り込まれなかったことなどについて疑問があります。これらの疑問点を質すとともに、修正案の提出も視野に入れて、定例会の審議に臨みたいと思います。

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2009年8月31日 (月)

「政権交代」これからが勝負です

 昨日行われた衆議院選挙で民主党が308議席を獲得し、念願の政権交代を実現しました。この数は衆議院の定数480議席の過半数を大幅に上回る議席で、さらに野党全体では衆議院の再可決(衆議院で可決後、参議院で否決された場合に衆議院の3分の2の賛成で再可決することができる)が可能な336議席を得ました。まさに、国民の勇気ある選択によって、歴史が塗り替えられた瞬間だったと感じています。

 今回の選挙では、次の5項目を柱としたマニフェストを掲げ、民主党への支持を訴えてきました。

  1. 国の総予算207兆円を全面組み替え、税金のムダづかいと天下りを根絶。議員の世襲と企業団体献金を禁止。議員定数を80削減。
  2. 中学卒業まで、1人あたり年31万2000円の「子ども手当て」を支給。高校は実質無償化、大学は奨学金を大幅に拡充。
  3. 「年金通帳」で消えない年金を確立。年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現。後期高齢者医療制度は廃止、医師の数を1.5倍に。
  4. 「地域主権」を確立、第一歩として地方の自主財源の大幅増加。農業の戸別補償制度を創設。高速道路の無料化。郵政事業の抜本的見直しで地域を元気にする。
  5. 中小企業の法人税率を11%に引き下げ。月額10万円の手当て付き職業訓練制度による求職者支援。地球温暖化対策を強力に推進。新産業の育成。

 民主党は以上の事業を平成25年度までに実現することを公約としており、そのための予算として16.8兆円を見込んでいます。この財源を確保するために、207兆円の総予算の徹底的な効率化と、ムダづかい、不要不急な事業の根絶によって9.1兆円を、埋蔵金などの活用によって5.0兆円を、租税特別措置などの見直しで2.7兆円をそれぞれ確保すると、財源措置を明確に示しています。

 私は、国会の最も大切な役割は、立法府として法律をつくることと同時に、限られた財源の中から、いかに予算の優先順位を付けるかにあると思っています。

 これまで、国の予算編成はほとんど官僚に丸投げされていたため、政治の予算に対する役割は、省庁別に作成された予算を少しだけ削ったり加えたりするだけでした。長年こうしたことを繰り返してきたため、予算は硬直化し、既得権益化し、本当に必要なところに必要な予算を振り分けるという当たり前のことができなくなっていました。

 民主党はこのような予算編成の仕組みを根本から変えることを主張しています。予算は省庁別の既得権益にとらわれることなくゼロベースから構築し、主要な事業に優先的に配分して、さらに残りの予算も官僚が恣意的に天下り団体などにつかわないように、100人以上の議員を役所に送り込んで徹底的に予算編成を監視することにしています。

 16.8兆円の事業について、自民党などは予算のばら撒きで、財源を確保できないなどと批判しています。しかしながら、総予算の1割程度を削減することは、民間企業なら当たり前に行っていることであり、まして、民主党はこれを4年間かけて行うと言っているのです。政官業の癒着にまみれたこれまでの与党政権にはできないことかもしれませんが、しがらみのない民主党なら、必ずマニフェストの達成できると思っています。

 選挙中、自民党は成長力という言葉を使っていました。民主党の政策には経済を牽引する力に欠けるという批判もしていました。しかし、私たちは公共事業偏重で社会保障を削るような自民党の政策こそ成長力を失わせるものだと考えています。真の経済対策は、格差や将来に対する不安を払拭することにあり、そのためには、医療・年金・介護の再生や教育費の拡充などによる将来への投資こそが重要です。

 今回の選挙は、これまでの与党政治に対する明確な対立軸を示した上での戦いであったと自負しています。もちろん、選挙の結果は単純な民主党への支持ではなく、これまでの政治に対する失望や不信感の表れであり、今後、民主党が政権を維持できるかどうかは、まさに今回約束したことを実現できるか否かにかかっています。万が一にも約束が守られなかった場合には、国民の猛烈な批判を浴びる覚悟をもって、民主党は政権運営をしていかなければなりません。そういう意味でも、今回のマニフェストを皆様の心に留めていただき、是非とも達成度を評価していただきたいと思います。

 終わりになりましたが、練馬区からは東京9区の「木内たかたね」と東京10区の「えばたたかこ」が、共に小選挙区で勝利させていただきました。二人を応援してくださったすべての皆様に心から感謝申し上げます。二人も主張してきたように、政権交代はあくまでも手段であって目的ではありません。選挙中に皆様にお約束したことを必ず実現すべく、民主党練馬を挙げて働きます。今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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2009年8月12日 (水)

子ども手当創設と所得税控除見直しについて

 民主党マニフェスト2009の大きな柱の一つである「中学卒業まで、1人当たり31万2000円の子ども手当支給」について、様々な方面からご質問をいただいています。中でも多いのが「財源」と所得税控除(配偶者控除および扶養控除)の見直しについてです。

 民主党は、子ども手当が本格実施(月額2万6000円)になったときの財源を5.5兆円と試算しています。さらに、その他の柱である、「公立高校の実質無償化」、「年金制度の改革」、「医療・介護の再生」、「農業の戸別所得補償」、「暫定税率の廃止」、「高速道路の無料化」、「雇用対策」をあわせて13兆2千億円の所要概算額を見込んでいますが、これらの財源は、国の総予算207兆円を全面的に組み替えて、税金の無駄づかいと天下りを根絶することで、約10%(20兆円程度)の削減が可能で、所要額を賄うことは十分可能であると考えています。

 民主党は、これらの財源を確保する方策の一つとして、配偶者控除と扶養控除の廃止を打ち出しており、「増税ではないか」という疑問も多くいただいておりますが、この点について誤解のないように説明させていただきます。

<配偶者控除について>

 配偶者控除は年額38万円(70歳以上48万円)が認められていますが、「103万円の壁」(配偶者の収入が103万円を超えると控除の対象から外れるため給与収入を103万円以下に抑えようとする)という問題があり、「女性の社会進出を拒む制度」として、民主党はかねてより廃止を主張してきました。しかし、一方では、この制度を廃止すると、とくに年金受給世帯や低・中所得層には増税になるという問題がありました。

 民主党は高所得者に有利な「控除」から、中・低所得者に有利な「手当」に転換することを目指しています。したがって、配偶者控除は廃止ししますが、年金受給世帯については次に掲げる「※公的年金課税の見直し」によって、控除額が拡大するため、世帯の手取り収入は増加します。

※「公的年金控除」の拡大(控除額を120万円から140万円に拡大)及び「老年者控除」の復活(平成16年に廃止された控除50万円を復活)で年金に係わる控除額を70万円拡大する。

<扶養控除について>

 扶養控除は廃止しますが、年額31万2000円の子ども手当創設で、中学卒業までの子どもがいるすべての世帯で手取りが増加します(約1100万世帯)。

 単身世帯、子どものいない共働き世帯には今回の控除見直しによる影響はありません。子どものいない65歳未満の専業主婦世帯のうち、納税世帯では税額が若干増えます(対象は推定で全世帯の4%未満)。増加額は、平均的な収入(年収437万円)の世帯で年間1万9000円(月額1400円程度)となります。

 なお、「子ども手当の創設と所得税(国税)の控除見直しによる影響(手取り収入の変化)については次をご参照ください。http://www.dpj.or.jp/news/?num=16648

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2009年6月17日 (水)

第2回定例会が終わりました

 6月1日から行われていた、練馬区議会第2回定例会が閉会しました。私ども民主党練馬クラブは、今定例会に提出された議案について慎重に審議した結果、議員提出議案1件以外については可決すべきという結論を出しました。

<練馬区特別区税条例等の一部を改正する条例>

 今回、私どもの会派で最も議論になったのは、この条例の賛否についてです。条例の内容は、①住宅ローン特別控除の創設、②上場株式等の配当所得、譲渡所得等に係る軽減税率の適用の延長、③土地等の長期譲渡所得に係る特別控除の創設、④優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得に係る課税の特例の延長、⑤寄付金税制における控除限度額計算に係る規定の整備であり、以上は国が景気対策の一環として、暫定的に地方税を減税する改正を行ったことにともなう条例改正です。

 そもそも、今回の改正には「景気対策に本当につながるのか」「単なる金持ち優遇ではないか」という疑問があるわけですが、仮に一定の経済効果を認めたとしても、私どもが着目したのはその「期間」でした。今回の条例改正は、平成23年末まで減税を行うというものです。私どもとしては区財政への影響を考慮し、23年以降に関しては景気の動向を見ながら判断すべきであり、減税期間を22年末までとするなどの修正議案を模索しましたが、この点について課税当局に確認したところ、国が決めた減税期間については、自治体に独自の裁量権がないということが判明し、課税執行の混乱を避けるためにやむなく賛成したものです。地方分権の推進によって、自主課税権など自治体の裁量が拡大したといわれていますが、ことほどさように自治体の権限はまだまだ不十分なのが実態です。

<議会人事について>

 第2回定例会は、正副議長をはじめとする議会の役職を決める「人事議会」でもあります。私はこの1年間、健康福祉委員会委員、総合計画等特別委員会副委員長を務めてきましたが、今回の人事で、環境まちづくり委員会委員、医療・高齢者等特別委員会委員長に就任することになりました。私にとって委員長は初めての経験ですが、活発な議論と円滑な運営を心がけていきたいと思います。

 さて、定例会最終日の今日、練馬区議会から選出する東京都後期高齢者医療広域連合議会議員を①議長の兼任にすべきという議案、②医療・高齢者等特別委員長の兼任にすべきという議案の2つが追加上程されました。

 私どもの会派は、そもそも後期高齢者医療制度には反対ですが、制度に関わる広域連合ですから、区の意向を的確に伝えるためにも、医療・高齢者等特別委員長を候補者とすべきという議案(議員提出議案第4号)に賛成、私どもの他に、共産党、社民党・市民の声・ふくしフォーラム、生活者ネットワーク、緑と自治、オンブズマン練馬が同議案に賛成しました。一方、自民党、公明党、区民クラブは議長を候補者とすべきという議案(議員提出議案第5号)に賛成し、結果、第4号は否決され、第5号が可決されました。

 議案第4号を提出した時点では、私が医療・高齢者等特別委員長に選任されていたわけではなく、議案の当事者となったのはある意味偶然ですが、当事者となった私は、規定により同議案の採決に参加することはできませんでした。いずれにしても残念だったのは、同じ民主党系の会派である区民クラブの賛同を得られなかったことです。

 以前も記したように、任期途中に会派が分裂すること自体が問題であり、ご支援くださっている皆様には本当に申し訳なく思っておりますが、私ども民主党練馬クラブは、今後とも会派内外での議論を尽くし、区民生活の向上に少しでも貢献したいと考えています。

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2009年5月28日 (木)

練馬区職員給与の一部凍結

 5月28日に練馬区議会臨時議会が開催され、区の一般職員と議員、区長、副区長、常勤監査委員等の特別職員、および教育長の給与を一部凍結する条例案6本(練馬区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、練馬区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、練馬区議会議員の議員報酬および費用弁償に関する条例の一部を改正する条例、練馬区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例、練馬区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例)が全会一致で可決されました。

 以上の条例改正は、5月11日の特別区人事院勧告に基づき、一般職員に支給する夏季期末・勤勉手当について下記のように暫定的に一部凍結し、これにともない、特別職および教育長に支給する夏季期末手当についても特別措置を講じるものですが、この措置は、現下の経済情勢の悪化による民間の賞与減を見据えたものです。

 今後、一般職員の期末・勤勉手当の取り扱いについては、この条例の施行後に特別区人事委員会が行う勧告内容を踏まえて区長が必要な措置を講じ、特別職の期末手当については、今年秋に行われる特別区人事委員会の本勧告の結果を踏まえて再検討することになっています。

 なお、練馬区では、今回の措置によって、一般職の給与約4億円、特別職の給与約800万円が削減され、ちなみに議員一人当たりの6月分期末手当は約13万円削減されることになります。

<記>職種別の改正の内容

一般職員(管理職以外)

       現行付数     読み替え後の月数

期末手当   1.35月       1.20月

勤勉手当   0.75月       0.70月

一般職員(管理職員)

期末手当   1.15月       1.05月

勤勉手当   0.95月       0.85月

再任用職員(管理職以外)

期末手当  0.700月       0.650月

勤勉手当  0.375月       0.325月

再任用職員(管理職員)

期末手当  0.575月       0.525月

勤勉手当  0.450月       0.400月

各特別職および教育長

期末手当  1.75月        1.60月

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2009年5月17日 (日)

菅直人代表代行来る

 民主党東京都第9区総支部長「木内たかたねが語る会」が上石神井南町のイベントスペース・リプルで開催され、菅直人民主党代表代行をはじめ、小川敏夫参議院議員、野上ゆきえ都議会議員、中谷ゆうじ次期都議選予定候補が集結しました。昨日は、民主党の代表選挙が行われ、鳩山由紀夫氏が選出されたばかり。各弁士から、挙党一致体制で次期総選挙の勝利を目指す決意が示されました。

 最初に挨拶に立った小川敏夫氏は、14兆円にもおよぶ政府の補正予算案について、「あからさまなバラマキであり、財政状況をさらに悪化させるもの」と批判するとともに、「民主党の経済対策は赤字国債を発行して行うは政府案とは本質的に異なる。徹底的な税の無駄遣いの排除や天下り禁止などによって財源を確保し、本当に必要な事業を優先的に行うことで経済を再生させる」ことを主張しました。

 菅代表代行は、新型インフルエンザ対策や地元都議候補の集会など超多忙の日程を割いての出席でした。「今の自民党の議員は官僚を使いこなすどころか、逆に議員が官僚に使われている」とした上で、明治維新前後の歴史にふれ、「江戸時代は地方分権が機能していて、藩のことは藩が決めていた。明治維新以降の軍拡や産業が重厚長大化していく過程で中央集権化が進み、今日では肥大化した官僚組織と自民党の利益誘導体質が完全に一致し、政治が行き詰まっている。今こそ江戸時代のような分権国家に戻すことが必要で、そうすれば中央官僚を大幅に減らし、地方のことは地方自らが決める分権型の新しい国のかたちを作ることができる」との持論を展開しました。

 木内氏は、長年サラリーマンとして金融界で生きてきた経験から、「今の財政は無駄だらけ、民間でも真剣にテコ入れすれば、簡単に3割から4割の経費削減ができる。徹底的に無駄を廃して、「道路やハコモノよりも福祉や教育」の政治を実現すると訴え、本日会場となった地域に計画されている外環道青梅街道インターチェンジについても、地域の人々が誰も求めていないハーフインターに1000億円もかけること自体、金権体質の象徴である」と批判しました。

 会の後半では質疑応答の時間を設け、「代表選の結果が民意を反映していない」などのご意見をいただいたほか、青梅街道インター問題、民主党の広報戦略やマスコミ対策、木内氏や民主党に対する激励など、広範なご意見・ご質問をいただきました。

 本日は、強風・雨模様の悪天候の中、80名を超える方々にご参加をいただき、また、多くの方々に党員・サポータのご登録をいただいました。皆様からいただいたご意見は今後の政策に必ず活かしていきたいと思います。ご支援・ご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。

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2009年5月14日 (木)

DV被害者に生活支援金を支給

 現在支給されている定額給付金は、平成21年2月1日(基準日)時点で住民基本台帳または外国人登録原票に記録されている人を対象としているため、家庭内暴力によって住民記録地を離れ、練馬区に居住している被害者は定額給付金を受け取ることができません。この度、練馬区は「家庭内暴力被害者への臨時生活支援金の支給」の方針を決め、本日の健康福祉委員会に報告がありました。

 臨時生活支援者の対象は、1.基準日時点で練馬区内に居住していたことを確認できること、2.住民記録地以外の場所での居住が家庭内暴力から逃れるためであることが、区や警察署等の行政機関の相談記録等により確認できること、3.住民記録のある自治体から定額給付金が支給されていないことが要件となり、支給額は定額給付金と同額の1万2千円で、65歳以上(昭和19年2月2日以前)および18歳以下(平成2年2月2日以降)は2万円です。

 練馬区における対象者数は200世帯、400人程度とみられており、所用経費は1万2千円と2万円の対象者がそれぞれ200名ずつで、約640万円が見込まれています。所要額は全額区の負担となりますが、区としては「生活支援と地域経済対策に資する定額給付金の目的に適合することから、財源として国庫支出金を充当できるよう国に要請する」としています。

 さて、定額給付金については、当初からDVで避難生活を送っている被害者や住所を持たない人など、「本当に困っている人」には支給されないという欠点が指摘されていました。今回、そのことが証明されたかたちになったわけですが、練馬区としては「生活の本拠が練馬区にあり、事実上練馬区民といえるが、本人に責任を問えない事情により居住地がないだけ」という点を考慮して定額給付金と同額の臨時生活支援金の支給を決めたとしています。

 そもそも、私ども民主党は定額給付金には反対の立場ですが、政府が言うところの「減税などでは恩恵を受けることができない低所得者層にも配慮した生活支援」という点では、今回の区の措置は整合性があるというべきかもしれません。

 ただ、この「臨時生活支援金」には「二重取り」という制度上の大きな欠陥があります。つまり、定額給付金は「世帯主」に支給されるものですが、DVで避難している人(多くは妻と子ども)は、加害者に住所を知られないために住民票を移していないケースがほとんどのため、DV加害者が家族の分も含めてすでに給付を受けている可能性が高いということです。見方を変えれば、DVという許されざる行為を行っている加害者に、実際は生活を共にしていない家族の分までお金が支給されてしまうという制度上の欠陥が浮き彫りになったともいえます。

 また、今回の措置は全国すべての自治体で行われるわけではないため(23区内では他に9区で実施予定のほか1~2区で検討中とのこと)、臨時の給付を行わない自治体に居住している被害者はお金を受け取れないという不公平も起こり、これらの点には釈然としないものを感じます。

 今回のことで浮き彫りになったのは、定額給付金の欠陥の一断面ですが、そもそも最大の目的であった景気浮揚策になったのかという疑問も相変わらず残ります。どんな方策でも経済対策にはメリット、デメリットがあるでしょう。しかしながら、やはり目先の給付ではなく、介護、年金、雇用、教育など、将来の生活不安を取り除くことこそが、いま最も有効な景気対策であると考えます。

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2009年3月 6日 (金)

エムケイグループ破綻-委託企業のチェック体制の強化を

 昨年10月、東京、埼玉、神奈川、兵庫の1都3県で認可保育所を含む保育施設など26施設を運営していた株式会社エムケイグループが突然破綻し、これらの施設に通っていた約380人の子どもが施設移転などを余儀なくされました。

 エムケイグループの26施設のうち18施設については関係する自治体から補助金を受けていましたが、突然の閉鎖によって、経営状況を知らずに補助金を払い続けていた中野区、川崎市、さいたま市は、閉鎖後分まで前払いしていたものを含めて、計約2500万円が回収困難になっています。エムケイグループの突然の破綻は、自治体の民間への事業委託のあり方に警鐘を鳴らしたものであり、そうした観点から、区議会の予算特別委員会ので練馬区の姿勢を質しました。

 今回のことについて、さいたま市の担当者は「エムケイ社が閉鎖する直前まで、経営難だとは全くわからなかった」と話しているそうです。市の要綱では事業委託あるいは補助金を支払っている業者に対して実績報告書の提出を義務付けていましたが、財務状況の報告までは求めておらず、エムケイ社に補助金を出していたどこの自治体も同じような状況だったということです。また、提出資料のチェックについては自治体の職員だけで行っていたため、仮に財務状況を検査しても見抜けなかった可能性が高いということが指摘されています。

 例えば中野区の場合は、ハッピースマイル東中野駅前園という定員30名の認証保育所が閉鎖に追い込まれ、現在でも1563万円余りの補助金が回収できておらず、回収の目処も立っていません。もちろん、問題は金のことだけではなく、突然の転園を余儀なくされた子どもたちの精神的影響や、駅前という便利な立地条件から転園せざる得なかったことによる保護者への影響の大きかったものと推察されます。

 中野区では、区の内部に財務内容を評価するノウハウがなく、区立保育園の委託民営化にあたっては外部の財団法人に審査を委託していたということですが、ハッピースマイルは東京都の紹介によって設置した認証保育所だったために、財務状況を把握していなかったということです。今回のことを受けて、中野区では財務状況の定期的な調査を行うなど、庁内で再発防止策が検討されているということですが、1563万円余という多額の補助金が回収困難になっている背景には、下半期の補助金をまとめて支払っていたということがあり、補助金の支払い方法についても見直しが検討されているということです。

 以上の点を踏まえ、練馬区のチェック体制について質したところ、練馬区でも区立保育園の民営化については外部審査を入れているものの、財務状況のチェックは決算書を通じて区の内部で行われているとのことで、経営状態を正確に把握することは不可能といわざるを得ず、外部審査の導入を含めたチェック体制の強化を求めたところです。

 昨今の経済情勢を反映してか、来年度の保育施設への入所希望者が急増しています。最も顕著なのが杉並区で、前年度の3割増の希望者があり、入所できなかった家庭からの苦情が殺到しているという報道がありました。練馬区でも前年度比17%増の希望者があったということで、保育所の待機児童の問題はより深刻化しています。

 こうした状況のなか、今後ますます保育施設の「量の確保」が必要になってきますが、量の拡充に躍起になるあまりに、質を守る制度が追いつかなければ、エムケイ社のような問題が再発する危険が高まります。国、自治体を問わず、近年、「官から民へ」の流れが加速し、練馬区でも経費節減や事業の活性化を目的に委託民営化が積極的に進められてきました。私自身、委託民営化そのものに反対ではありませんが、それが区民サービスの低下につながったり、安全・安心など公共的な責任が放棄されるようなことがあってはなりません。民間のノウハウを有効に活用し、かつ、区民ニーズに的確に応えていくためには定期的な業務をチェックするための体制整備が不可欠です。

土屋ひとし公式ウェブサイト http://www.tsuchiya.jimusho.jp 

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