練馬区議会

2009年10月 8日 (木)

学校給食の食材費支援

 本日開催された決算特別委員会で、民主党練馬クラブを代表して学校給食の食材費支援について質問しました。

 練馬区では、昨年9月の補正予算に「給食食材支援費」を計上し、パンの現物支給を行ううかたちで学校給食支援を行ってきました。

 昨年来の食料費高騰の影響で、学校給食現場では食材費を抑制するための様々な努力(例えば牛肉を豚肉にしたり、りんご4分の1を8分の1にするなど)をしてきましたが、食料費はなかなか下がらず、質を著しく下げないためには、給食費の値上げか、食材費支援か、金銭的補助をするか、どれかを選択せざるを得ない状況でした。

 練馬区では、その時の経済状況も踏まえて、給食費を上げずに食材費支援を行うことを決め、約5200万円の食材支援費を計上しましたが、平成20年度中に執行されたのは、7割強の3860万円に過ぎず、1400万円の不用額が出てしまいました。

 私どもは、無理にでも予算を全額使えということを言うつもりはありませんが、区としては、「給食の質は下げない、給食費も上げない」ということで、敢えて食料費支援を決断したのですから、それなりの積算根拠があって5200万円という額を計上したはずです。このような事業の性格からすれば、できるだけ不用額を出してはいけなかったといえます。

 区は、不用額が出た理由について、緊急的な措置であったため、現場への周知が難しかったこと、補助対象としたパンが複数種類あり、価格がそれぞれ違ったため積算が難しかったことを挙げましたが、結果として不用額が出たことについては「自責の念を禁じえない部分がある」としています。

 昨年来、高騰していた小麦の価格は落ち着いたようですが、今度は野菜の価格が上がり、不安定な景気が続いていることから、21年度も引き続き食材費支援は行われていますが(上期5900万円、9月補正で6200万円)、昨年度の反省を踏まえて、補助対象を価格が一定の牛乳にしたことで、現在では執行率はほぼ100%達成しているとのことです。

 今回の9月補正で6200万円が計上されたことで、今年度の食材費支援は1億2000万円余になり、この額は児童・生徒一人当たりに換算すると、年額約2000円(月額約170円)の支援ということになります。今の経済情勢を考えれば妥当な措置といえるかも知れませんが、一方で、給食費の受益者負担原則からすれば、来年度以降も支援を続けるのか、保護者に広く薄く負担増をお願いして、1億2000万円の経費を他の事業に使うのかについては、今後区民を巻き込んでの議論が必要だと思います。

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2009年9月15日 (火)

区議会第3回定例会はじまる

 今日から練馬区議会第3回定例会がはじまりました。

 今定例会では、総額28億円の緊急経済対策を含む補正予算、平成20年度決算、以上を含めた34の議案が審議される予定です。

<緊急経済対策>

 緊急経済対策として提案された平成21年度補正予算(第1回)は以下のとおりです。

  1. 国の緊急雇用創出事業に対応した20事業、1.3億円、新規雇用143人
  2. 国の経済危機対策に対応した13事業、18.6億円(子育て応援特別手当、地デジ対応、太陽光発電、がん検診ほか)
  3. 区の単独景気対策事業として4事業、0.9億円(学校給食食材支援、総合的雇用支援事業(2事業)、臨時生活支援金
  4. 景気対策工事として120件、7.3億円(建築工事65件2.6億円、電気工事14件0.4億円、設備工事21件0.4億円、土木工事8件3.0億円、塗装工事12件1.0億円)

 私どもは、以上の補正予算が経済対策として、あるいは区民生活を向上させるものとして、費用対効果を含めて適正なものかを議論し、賛否を決めたいと考えています。

<平成20年度決算>

 平成20年度予算は、一般会計が当初予算規模ではじめて2000億円を超えた(前年度比5.8%増)積極型予算で、歳入については、景気回復等による特別区税等の伸びを見込んでいましたが、その後は世界同時不況による景気後退によって思うようには歳入が伸びていません。また、編成にあたっての基本的な考え方として、

  1. 平成18年3月に策定した「新長期計画」の中間年を迎え、新たに「みどり30推進計画」や「区立施設改修改築計画」などを取り入れて策定した「中期実施計画」の計画事業を中心に、事業の新設やレベルアップを図った
  2. 平成19年10月に策定した「行政改革推進プラン」に基づき、職員数の削減や扶助費、公債費の縮減に努めるとともの、基金からの繰り入れを適切に行うなど、重点的効率的な財源配分を行った

としています。以上の景気情勢や基本姿勢にもとづいて、適正に平成20年度予算が執行されたかどうかを、決算特別委員会の場で徹底的に議論していきたいと思います。

<歩行喫煙禁止>

 今定例会には、私ども民主党練馬クラブが主張し続けてきた、区内全域歩行喫煙禁止を明確化する「練馬区歩行喫煙等の防止に関する条例案」が提出されます。条例案の要旨は以下の通りです。

  1. 歩行喫煙および自転車運転中の喫煙およびたばこのポイ捨ては禁止
  2. 駅周辺など人通りの多い地域を路上喫煙禁止地区と定める
  • 同禁止地区では、路上・歩行喫煙、たばこのポイ捨てともに禁止(携帯吸殻入れも禁止)
  • 喫煙場所の整備
  • 同禁止地区では、過料を適用する

 私どもは、今回の条例案の内容について、一定の評価をしつつも、ポイ捨て禁止(過料)の地域が路上喫煙禁止地区に限定されていることや(他の自治体の例をみると、路上喫煙禁止地区周辺がたばこの吸殻だらけになる恐れがある)、今定例会に受動喫煙防止に関する規定が盛り込まれなかったことなどについて疑問があります。これらの疑問点を質すとともに、修正案の提出も視野に入れて、定例会の審議に臨みたいと思います。

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2009年6月17日 (水)

第2回定例会が終わりました

 6月1日から行われていた、練馬区議会第2回定例会が閉会しました。私ども民主党練馬クラブは、今定例会に提出された議案について慎重に審議した結果、議員提出議案1件以外については可決すべきという結論を出しました。

<練馬区特別区税条例等の一部を改正する条例>

 今回、私どもの会派で最も議論になったのは、この条例の賛否についてです。条例の内容は、①住宅ローン特別控除の創設、②上場株式等の配当所得、譲渡所得等に係る軽減税率の適用の延長、③土地等の長期譲渡所得に係る特別控除の創設、④優良住宅地の造成等のために土地等を譲渡した場合の長期譲渡所得に係る課税の特例の延長、⑤寄付金税制における控除限度額計算に係る規定の整備であり、以上は国が景気対策の一環として、暫定的に地方税を減税する改正を行ったことにともなう条例改正です。

 そもそも、今回の改正には「景気対策に本当につながるのか」「単なる金持ち優遇ではないか」という疑問があるわけですが、仮に一定の経済効果を認めたとしても、私どもが着目したのはその「期間」でした。今回の条例改正は、平成23年末まで減税を行うというものです。私どもとしては区財政への影響を考慮し、23年以降に関しては景気の動向を見ながら判断すべきであり、減税期間を22年末までとするなどの修正議案を模索しましたが、この点について課税当局に確認したところ、国が決めた減税期間については、自治体に独自の裁量権がないということが判明し、課税執行の混乱を避けるためにやむなく賛成したものです。地方分権の推進によって、自主課税権など自治体の裁量が拡大したといわれていますが、ことほどさように自治体の権限はまだまだ不十分なのが実態です。

<議会人事について>

 第2回定例会は、正副議長をはじめとする議会の役職を決める「人事議会」でもあります。私はこの1年間、健康福祉委員会委員、総合計画等特別委員会副委員長を務めてきましたが、今回の人事で、環境まちづくり委員会委員、医療・高齢者等特別委員会委員長に就任することになりました。私にとって委員長は初めての経験ですが、活発な議論と円滑な運営を心がけていきたいと思います。

 さて、定例会最終日の今日、練馬区議会から選出する東京都後期高齢者医療広域連合議会議員を①議長の兼任にすべきという議案、②医療・高齢者等特別委員長の兼任にすべきという議案の2つが追加上程されました。

 私どもの会派は、そもそも後期高齢者医療制度には反対ですが、制度に関わる広域連合ですから、区の意向を的確に伝えるためにも、医療・高齢者等特別委員長を候補者とすべきという議案(議員提出議案第4号)に賛成、私どもの他に、共産党、社民党・市民の声・ふくしフォーラム、生活者ネットワーク、緑と自治、オンブズマン練馬が同議案に賛成しました。一方、自民党、公明党、区民クラブは議長を候補者とすべきという議案(議員提出議案第5号)に賛成し、結果、第4号は否決され、第5号が可決されました。

 議案第4号を提出した時点では、私が医療・高齢者等特別委員長に選任されていたわけではなく、議案の当事者となったのはある意味偶然ですが、当事者となった私は、規定により同議案の採決に参加することはできませんでした。いずれにしても残念だったのは、同じ民主党系の会派である区民クラブの賛同を得られなかったことです。

 以前も記したように、任期途中に会派が分裂すること自体が問題であり、ご支援くださっている皆様には本当に申し訳なく思っておりますが、私ども民主党練馬クラブは、今後とも会派内外での議論を尽くし、区民生活の向上に少しでも貢献したいと考えています。

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2009年6月11日 (木)

受動喫煙防止および歩行喫煙禁止について

 「タバコのポイ捨てがなくならない。」「歩きタバコをしている人に火傷をさせられそうになった。」「バス停の喫煙者に迷惑している。」「子どもが喘息でタバコの副流煙が心配」等々、私どもの会派には、歩行中の喫煙や本人の意志とは関係なく煙を吸わされる受動喫煙の規制について多くの意見や要望が寄せられています。

 現在、練馬区の条例では、「歩行中に喫煙をしないこと」を「区民の責務」と規定していますがあくまでも努力規定で、抑止・啓発効果が不十分なため、私たちは、区内全域を歩行喫煙禁止と規定し、さらに受動喫煙を抑制するための条例の新設を強く訴えてきました。

 昨年の区議会第4回定例会の本会議において、環境まちづくり事業本部長から「歩行喫煙については禁止の方向で検討する」との区の明確な姿勢が示され、さらに今定例会の環境まちづくり委員会で、区民からの陳情2件※(陳情第112号「歩行喫煙禁止について」および陳情165号「歩行中等における喫煙禁止について」)の一部が採択されました。現在、区では受動喫煙防止を含めた条例の検討が進められており、喫煙規制に向けて大きな一歩を踏み出したといえます。

 私どもとしては、区民からのご意見を条例に反映させる努力をするとともに、秋に行われる第3回定例会で行政の明確な姿勢が示されない場合には、議員提案を視野に入れて活動していく方針で、「(仮称)練馬区受動喫煙防止及び歩行喫煙禁止に関する条例案骨子」を他会派に提案したところです。区民にとってより良い条例の制定のために、今後ともご意見をいただければ幸いです。

(仮称)練馬区受動喫煙防止及び歩行喫煙に禁止に関する条例案骨子

1.目的

●公共的施設における禁煙ならびに分煙化を推進することにより、区民が自らの意志で受動喫煙を避けることができる環境整備を行う

●区民等の喫煙マナーの向上及び地域の環境美化の促進のための取り組みを推進することにより、歩行喫煙及びポイ捨て、ならびに重点地域における路上喫煙をなくし、安全で快適な歩行空間と清潔な環境を確保する。

2.受動喫煙防止

●公共的施設のうち病院、学校、劇場、官公庁などを第1種施設、飲食店、ホテル、旅館、カラオケボックスを第2種施設に区分。

●第1種施設は禁煙とし、第2種施設のうち一定規模以上の床面積の施設については禁煙または分煙を選択する(分煙を選択する場合は分煙スペースの設置を義務付ける)。

●第2種施設のうち一定規模以下の床面積の施設については、上の規制は努力義務とする。

3.歩行喫煙及びポイ捨ての禁止

●区内全域において歩行中(自転車乗車中を含む)喫煙およびポイ捨てをしてはならないことを規定する。

4.重点地域

●区長は※喫煙を特に防止する必要があると認めた地域を重点地域として指定することができる。

●重点地域においては路上喫煙をしてはならない(区長が指定する喫煙場所を除く)ことを規定する。

※駅周辺、登下校時間帯の通学路、公園、バス停等

5.区の責務

●区は目的を達成するために、広報、啓発、指導、助言その他の必要な施策を実施する。

●区は、路上喫煙禁止の実効性を確保するために、重点地域における分煙スペースの設置に努めなければならない。

6.罰則

●公共的施設の施設管理者の義務違反には5万円以下、重点地域での喫煙には2万円以下の過料を科す。

<※環境まちづくり委員会で採択された陳情>

●陳情第112号-①の要旨

「練馬区ポイ捨ておよび落書行為の防止に関する条例」第6条(3)の「歩行中に喫煙をしないこと」を「区民等の責務」とする規定を、歩行喫煙が全面禁止であることを明確に示す内容に改めてください。

●陳情第165号-①の要旨

歩行中や自転車乗車中の喫煙について、条例で禁止する規定を定めてください。

●陳情第165号-③の要旨

非喫煙者も喫煙者等も、共に快適に過ごせるまちづくりを進めてください。

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2009年6月 4日 (木)

一般質問

 3日間にわたって行われた区議会第2回定例会の一般質問が今日で終わりました。昨日のブログでもご紹介したとおり、今回、私どもの会派からは倉田れいか議員が代表して質問を行いました。

 一般質問は25分以内の質問と20分以内の答弁と決められています。答弁に対する再質問は2回まで認められていますが、持ち時間の範囲内に限られており、そもそも1度や2度の再質問では議論が深まらないため、実際に再質問されることはあまりありません。

 以前、私は、一般質問が形骸化しているということを指摘をしたことがあります。一般質問は区政全般にわたって質問できる唯一の場ですが、1問1答形式ではないので、なかなか踏み込んだ議論にはなりません。

 例えば、昨日の外環道に対する質問で、「青梅街道インターチェンジについては、必要性の有無を前提とした話し合いが必要では」という主旨のことを聞きましたが、役所の答弁は「青梅街道IC周辺地域における話し合いについて、インターチェンジの設置や整備に伴う地元区民の不安を解消するためには、今後も話し合いをしていくことが重要。国と都に対して、外環の整備のみならず、地域の将来像を地元区民と共有し、建設的な話し合いが一日も早く実現するよう、丁寧な対応を要望している」というものでした。この答弁は一見丁寧に感じられますが、よく読んでみると「必要性の有無を前提とした」という質問の主眼が回答から抜け落ちてしまっています。このような核心をはずした答弁が意図的に行われているかどうかは知りませんが、納得のいかない答弁について追求しようにも、今の一般質問の形式では無理があります。

 各種の常任・特別委員会、第1回定例会の予算特別委員会、第3回定例会の決算特別委員会などは1問1答形式で行われているので、一般質問で納得がいかない部分は、ここで聞くという方法もありますが、やはり、全般的な質問が可能な一般質問を実質的な議論の場にできるような改革が必要ではないかと思います。

 今の議会には改革すべきことがたくさんあるように思います。一般質問はその一例ですが、地方議会という二元代表制のなかで、行政と議会、議員同士、区民と議会の議論が活発に行われるようなシステムを作っていかなければなりません。議会改革についての具体的考え方については、後日ブログで述べたいと思います。

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2009年6月 3日 (水)

外環道について質問

 練馬区議会第2回定例会3日目、私どもの会派「民主党練馬クラブ」を代表し、倉田れいか議員が一般質問を行いました。質問の内容は、1.区長の基本姿勢について、2.区民との協働について、3.外環道について、4.地産池消について、5.受動喫煙防止および歩行喫煙禁止について、6.フリースクールについて、7.若者健診についての7項目にわたります。倉田議員をはじめ、5人の会派のメンバーがそれぞれアイディアを出し合い、意見交換をするなかで修正を重ねながら25分間の質問にまとめました。今回は私が文書責任者をつとめた「外環道について」の質問と、これに対する答弁を掲載します。

<質問-倉田議員>

 区民との協働の2つ目は、東京外かく環状道路の延伸計画についてです。このような国や東京都が所管する事業でも、区内に大きな影響を及ぼす場合、練馬区行政は、特段の配慮をもって、区民との協働を実践すべきであると考えます。これまでの経緯を改めて振り返りますと、国策とは言え、練馬区の意見を訴える場として、①沿線区市長意見交換会、②地域課題検討会がありました。これらに向けて練馬区がどのような区民との協働を目指し、実践してきたのかお考えをお伺いいたします。

 いわゆる国幹会議が427日に開催され、当該延伸部分が整備計画路線に格上げされた大前提の一つは、423日に行われた沿線区市長意見交換会における「対応の方針」の正式承認です。そして、この「対応の方針」は、環境対策やまちづくりなど、各地域の課題を整理するため、「沿線の区市において開催された地域課題検討会やオープンハウスなどの意見が元になっている」としています。

 しかしながら、大泉ジャンクション周辺地域における地域課題検討会で行政と住民が一致をみたとは言い難く、さらに青梅街道インターチェンジ周辺地域では、対応の方針の決定にあたって必須とされてきた地域課題検討会は、一度も開催されていません。このような区内の状況を考えれば、練馬区としては「対応の方針」を承認することは時期尚早であると明確に主張すべきでしたが、報告書を見る限りそのような形跡はありません。こうした区の対応は、住民との信頼関係を失墜させ、「区民との協働」の理念からもかけ離れたものと言わざるを得ません。なぜ、反対意見が少なからずある状況を意見として述べなかったのか理由をお示しいただくとともに、「対応の方針(案)」についてどのような見解を示されたかについてお聞きします。

 また、沿線地域における今後の話し合いのあり方についてですが、整備路線への格上げは実質的な事業化であり、今後・測量・設計・用地取得等々が動き出すことを意味しています。しかしながら、換気塔・大気汚染・湧水の消失・地下水への影響・地盤沈下・コミュニティーの分断等々、練馬区内では多くの未解決の問題を抱えており、事業化を受け入れる環境が整ったとは到底いえません。これらの課題について区民の十分な理解が得られるまでは、事業化を前提とした説明会や用地交渉などは行うべきではないと考えます。ご所見をお伺いします。

 また、国土交通省および東京都は、この度の国幹会議の決定を受けて、沿線地域における地域課題検討会を打ち切る方針のようですが、打ち切らないよう強く要望すると共に、もし開催されない場合は、練馬区独自にでも、住民との意見交換の場を積極的に設けるべきです。区のご所見をお伺いいたします。

 さらに、青梅街道IC周辺地域においては、区長所信でも『今後も地域との話し合いの継続が重要』との認識を示されていますが、この地域では、地域課題検討会すら行われていないことを考慮して、まず、インターチェンジの必要性の有無を前提とした話し合いが必要であると考えますが、区のお考えをお聞かせください。

<答弁-都市整備部長>

 東京外郭環状道路についてであります。

 沿線区市長意見交換会や地域課題検討会における区民との協働の考え方についてであります。意見交換会は、外環が沿線地域に与える影響やまちづくりの考え方などについて、区市長の意見を聞く場として国や都が設置したものであり、区民や区議会の意見などを踏まえて区の見解を示してまいりました。

 また、地域課題検討会は、外環の整備に伴う懸念や課題などについて、地域の方々自らが話し合いまとめていくことを目的として、国と都と区が設置したものであります。この検討会は行政と住民との意見の一致を目指すものではありませんが、話し合われた内容は「対応の方針」へ反映されております。この「対応の方針」は、地域課題検討会のみならず、オープンハウスなどでの意見を踏まえて、国と都がとりまとめたものであります。

 次に「対応の方針(案)」に対する区の見解についてでありますが、区市長意見交換会において、地域分断や換気所による大気質への影響に加え、インターチェンジ設置や整備に対する区民の不安があることを表明いたしました。区としては、これらを払拭するためにも、「対応の方針」にもとづく具体的な対策が重要であると考えており、その実施を要望しているところであります。また、区の要望項目を含めた課題への対策については、実施主体や時期を明らかにしていることから、これまでよりも一歩前進したものとして、国や都の姿勢を評価したところであります。

 次に、説明会や用地交渉についてでありますが、外環整備に伴う課題の解決や生活再建を含めた地元区民の不安の解消には、説明会や個別相談等を通じて、地元区民に事業内容や具体的な対策に関する正確な情報を理解してもらうことが重要であると考えております。

 次に、今後の住民との意見交換についてでありますが、区といたしましては、事業実施の段階においても、地域の課題に対して住民の意見を聞くPIを実施していくことが重要であると考えております。このため、様々な課題の解決には、テーマ毎に区民や専門家などの意見を聞きながら詳しい検討を実施するよう国や都に要望しており、今後はその実現に向けて取り組んでまいります。

 次に、青梅街道インターチェンジ周辺地域における地元区民の話し合いについてでありますが、インターチェンジの設置や整備に伴う地元住民の不安を解消するためには、今後も話し合いをしていくことが重要であります。区といたしましては、国と都に対して、外環の整備のみならず、地域の将来像を地元区民と共有し、建設的な話し合いが一日も早く実現するよう、丁寧な対応を要望しております。

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2009年6月 1日 (月)

第2回定例会はじまる

 練馬区議会第2回定例会がはじまりました。初日の今日は、区長の所信表明が行われ、また、先議案件1件(練馬区建築基準法等の事務に関わる手数料に関する条例の一部を改正する条例)が審議されました。

 区長所信は概ね10項目におよび、1.新型インフルエンザ対策、2.新基本構想の策定、3.配偶者暴力防止および被害者支援基本計画、4.フランスアヌシー市およびアヌシー都市圏共同体とのアニメ産業交流協定の締結、5.障害者福祉施策の充実、6.病床確保対策、7.西武新宿線立体化と沿線地区まちづくり、8.外かく環状道路、9.光が丘地区の学校適正配置に伴う統合新校の校名、10.石神井公園ふるさと文化館などについて、区長の考え方が示されました。

 また、「練馬区建築基準法等の一部改正条例」は長期優良住宅の普及の促進に関する法律の6月4日施行に伴い、長期優良住宅建築等計画の認定等に係る手数料を定めたもので、全会一致で可決されました。

 第2回定例会は明日から3日間にわたって一般質問が行われ、私ども民主党練馬クラブからは2日目に(3日木曜日の午後1時45分から)倉田れいか議員が質問に立ちます。また、今定例会には本日可決されたものを含め、28の議案が提出されていますが、会派としては、一つひとつの議案を熟考し、是々非々の立場で誤りなき判断を下します。

 今定例会では、正副議長・委員長をはじめとする人事も行われます。私たちは新人4名、3期目1名の若い会派ですが、与えられたポストでそれぞれの持ち味を発揮して、区政の向上に努めていきたいと思います。

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2009年5月28日 (木)

練馬区職員給与の一部凍結

 5月28日に練馬区議会臨時議会が開催され、区の一般職員と議員、区長、副区長、常勤監査委員等の特別職員、および教育長の給与を一部凍結する条例案6本(練馬区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、練馬区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、練馬区議会議員の議員報酬および費用弁償に関する条例の一部を改正する条例、練馬区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例、練馬区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例)が全会一致で可決されました。

 以上の条例改正は、5月11日の特別区人事院勧告に基づき、一般職員に支給する夏季期末・勤勉手当について下記のように暫定的に一部凍結し、これにともない、特別職および教育長に支給する夏季期末手当についても特別措置を講じるものですが、この措置は、現下の経済情勢の悪化による民間の賞与減を見据えたものです。

 今後、一般職員の期末・勤勉手当の取り扱いについては、この条例の施行後に特別区人事委員会が行う勧告内容を踏まえて区長が必要な措置を講じ、特別職の期末手当については、今年秋に行われる特別区人事委員会の本勧告の結果を踏まえて再検討することになっています。

 なお、練馬区では、今回の措置によって、一般職の給与約4億円、特別職の給与約800万円が削減され、ちなみに議員一人当たりの6月分期末手当は約13万円削減されることになります。

<記>職種別の改正の内容

一般職員(管理職以外)

       現行付数     読み替え後の月数

期末手当   1.35月       1.20月

勤勉手当   0.75月       0.70月

一般職員(管理職員)

期末手当   1.15月       1.05月

勤勉手当   0.95月       0.85月

再任用職員(管理職以外)

期末手当  0.700月       0.650月

勤勉手当  0.375月       0.325月

再任用職員(管理職員)

期末手当  0.575月       0.525月

勤勉手当  0.450月       0.400月

各特別職および教育長

期末手当  1.75月        1.60月

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2009年4月 1日 (水)

会派から4名が離脱

 昨日、私が所属する練馬区議会の民主党系会派「民主党練馬クラブ」から、民主党所属の4名が離脱し、新たな会派を結成しました。

 この件が、会派内で初めて明らかになったのは、30日の午前11時過ぎ。年度内での離脱を希望するとのことで、じっくり話し合う間もなく、こうした結果になりました。私を含め残りの5名にとっては全く寝耳に水で、9名での活動継続を希望しましたが、結果として実質的な分裂という事態を回避することはできませんでした。

 離脱する側ではないので無責任なコメントは控えますが、30日の話し合いの内容を聞く限りにおいて、離脱の理由は会派運営と区政に対する考え方の違いであると私自身は解釈しています。これまで、予算案などの賛否をめぐって意見が分かれた場合は、話し合いによって可能な限り一致した結論を出してきましたが、2度の予算審議を経験するなかで、調整困難な隔たりが生じていたのかもしれません。

 都議選を夏に控え、総選挙も秒読みに入った段階で、「なぜ今」という疑問とお叱りをいただき、私自身も責任の一端を感じているところであり、これまで支援してくださった皆様に大変申し訳なく思っています。

 私を含め、すがた誠、さんのへ英一、白石けい子の民主党4名と国民新党の倉田れいかは引き続き「民主党練馬クラブ」の名称で活動を続けます。本日、区長、正副議長、理事者に会派メンバーの変更を報告しましたが、区長とのやり取りでは「区民の幸福を願う気持ちは行政も議会も同じ」「これからも切磋琢磨しながら、是々非々の立場で活動を続けたい」と、それぞれの考え方を確認したところです。

 皆様にはご心配とご迷惑をおかけしますが、今後とも区民の生活向上と区民本位の区政の実現のために一層努力してまいります。引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げます。

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2009年3月 6日 (金)

エムケイグループ破綻-委託企業のチェック体制の強化を

 昨年10月、東京、埼玉、神奈川、兵庫の1都3県で認可保育所を含む保育施設など26施設を運営していた株式会社エムケイグループが突然破綻し、これらの施設に通っていた約380人の子どもが施設移転などを余儀なくされました。

 エムケイグループの26施設のうち18施設については関係する自治体から補助金を受けていましたが、突然の閉鎖によって、経営状況を知らずに補助金を払い続けていた中野区、川崎市、さいたま市は、閉鎖後分まで前払いしていたものを含めて、計約2500万円が回収困難になっています。エムケイグループの突然の破綻は、自治体の民間への事業委託のあり方に警鐘を鳴らしたものであり、そうした観点から、区議会の予算特別委員会ので練馬区の姿勢を質しました。

 今回のことについて、さいたま市の担当者は「エムケイ社が閉鎖する直前まで、経営難だとは全くわからなかった」と話しているそうです。市の要綱では事業委託あるいは補助金を支払っている業者に対して実績報告書の提出を義務付けていましたが、財務状況の報告までは求めておらず、エムケイ社に補助金を出していたどこの自治体も同じような状況だったということです。また、提出資料のチェックについては自治体の職員だけで行っていたため、仮に財務状況を検査しても見抜けなかった可能性が高いということが指摘されています。

 例えば中野区の場合は、ハッピースマイル東中野駅前園という定員30名の認証保育所が閉鎖に追い込まれ、現在でも1563万円余りの補助金が回収できておらず、回収の目処も立っていません。もちろん、問題は金のことだけではなく、突然の転園を余儀なくされた子どもたちの精神的影響や、駅前という便利な立地条件から転園せざる得なかったことによる保護者への影響の大きかったものと推察されます。

 中野区では、区の内部に財務内容を評価するノウハウがなく、区立保育園の委託民営化にあたっては外部の財団法人に審査を委託していたということですが、ハッピースマイルは東京都の紹介によって設置した認証保育所だったために、財務状況を把握していなかったということです。今回のことを受けて、中野区では財務状況の定期的な調査を行うなど、庁内で再発防止策が検討されているということですが、1563万円余という多額の補助金が回収困難になっている背景には、下半期の補助金をまとめて支払っていたということがあり、補助金の支払い方法についても見直しが検討されているということです。

 以上の点を踏まえ、練馬区のチェック体制について質したところ、練馬区でも区立保育園の民営化については外部審査を入れているものの、財務状況のチェックは決算書を通じて区の内部で行われているとのことで、経営状態を正確に把握することは不可能といわざるを得ず、外部審査の導入を含めたチェック体制の強化を求めたところです。

 昨今の経済情勢を反映してか、来年度の保育施設への入所希望者が急増しています。最も顕著なのが杉並区で、前年度の3割増の希望者があり、入所できなかった家庭からの苦情が殺到しているという報道がありました。練馬区でも前年度比17%増の希望者があったということで、保育所の待機児童の問題はより深刻化しています。

 こうした状況のなか、今後ますます保育施設の「量の確保」が必要になってきますが、量の拡充に躍起になるあまりに、質を守る制度が追いつかなければ、エムケイ社のような問題が再発する危険が高まります。国、自治体を問わず、近年、「官から民へ」の流れが加速し、練馬区でも経費節減や事業の活性化を目的に委託民営化が積極的に進められてきました。私自身、委託民営化そのものに反対ではありませんが、それが区民サービスの低下につながったり、安全・安心など公共的な責任が放棄されるようなことがあってはなりません。民間のノウハウを有効に活用し、かつ、区民ニーズに的確に応えていくためには定期的な業務をチェックするための体制整備が不可欠です。

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2009年2月26日 (木)

行政評価制度について

 来年度予算の審議を行う予算特別委員会が始まりました。審議2日目の24日、議会費および総務費の審議が行われ、私は練馬区の行政評価制度について質問しました。

 練馬区の行政評価制度は平成14年に導入されましたが、その背景には、役所の「予算偏重、決算軽視」の従来の姿勢を改めることにあります。練馬区の行政評価制度の基本的考え方にも、「従来の行政評価の仕組みは監査委員や行政考査などによる「予算をいくらつかってどれだけ事務事業をこなしたか」という(執行重視)の視点からの評価説明であった、一方行政評価制度は「事務事業の実施によって住民の生活がどう変わり向上したか」という(成果重視)を説明する評価方法で、より本質的な行政の説明責任を果たすもの」とあります。

 このような視点は正しいと考えますが、せっかく導入した行政評価も、どのように実際の施策や無駄な歳出の削減につなげていくかという戦略がなければ、ただ単に、行政評価という仕事を増やしただけということになってしまいます。このような観点から、以下について行政の姿勢を質しました。

1.施策と事務事業の関連付け、貢献度について

 練馬区の行政評価は、施策評価と事務事業評価からなっている。政策評価は原則隔年で行われ、事務事業評価は毎年行われているが、両方が行われた平成19年でみると、78の施策評価と902の事務事業評価が行われた。

 事務事業は、施策を構成する要素だから、両者の関連付けは非常に重要である。そこで、事務事業評価はどのように個々の施策に反映されているのか。また、施策に対する個々の事務事業評価の貢献度については、いまのところ指標がないが、今後は貢献度を数値化するなどわかりやすい指標をつくっていく必要があるのではないか。

2.必要性評価と事業の廃止・縮小について

 事務事業評価は、個々の事業の必要性を図るという意味でも重要である。平成19年の事務事業評価の「必要性評価」でみると、必要性が低いと評価された事業は902のうち12事業、平成20年では894事業のうち10事業となっているが、必要性が低いと判断された事業は、その後どのように処理したのか。廃止もしくは縮小という措置をとったのか。

3.予算査定における事務事業評価の活用について

 事務事業評価は、予算のスリム化を図っていくという点でも重要、特に財政状況が厳しくなっている昨今においては、事業の優先順位や費用対効果を図ることは極めて重要になっている。

 練馬区の事務事業が1200を、客観性のある尺度で費用対効果を数値化し、大きいものから順に並べて歳入の範囲内で事業を選択できれば理想的だが、現実には難しい。

 一方で、財政セクションは、歳出のどこに無駄があるかについて自覚的なはずだが、事業本部別の枠配分の問題、また、多額の予算を使う大きな事業は別立ての開発計画や整備計画ですでに決められているという問題、あるいは国や都の指導の下にやらなければならない事業もあり、これらを財政セクションが覆すことはできないという意味で、予算査定段階で削減できる予算はかなり限定的という実態がある。

 このような財政を取り巻く環境をそのままにして、行政評価という制度を導入しても、事業担当課が甘い評価内容を提出してくれば、どの事業も重要でやめるべきではないということになり、予算は果てしなく肥大化していくということになりかねない。以上のような構造的な問題を抱えた中で、予算査定の際に行政評価をどのように活かすかということは非常に難しいと思うが、この点をどのように改善すべきと考えるか。

4.自己評価の問題点

 行政評価は、基本的には「自分で自分を評価する」自己評価で、所詮作文ではないかとう批判がどうしてもついて回る。事業部門がお手盛りの評価をすれば客観性に程遠くなってしまう。

 施策評価については第三者評価が行われているが、平成19年に行われた評価では、78の施策のうち23施策について行われたに過ぎず、諮問事項も、区が行った施策評価の結果の妥当性、区の行政評価制度のあり方についてということで、施策そのものの妥当性にまで踏み込んだものにはなっておらず、事務事業評価の第三者評価は行われていない。

 900前後ある事務事業評価を、一つ一つ精査することはコスト的にも時間的にも不可能かもしれないが、行政評価に客観性を持たせる努力は必要だと考える。

5.行政評価の情報公開のあり方

 行政評価が基本的には自己評価だとしても、行政評価を行う意義は充分にある。予算査定プロセスから査定という事前評価の部分をできるだけ小さくして、決算に対して説明責任を果たすという決算重視に変えていく必要があるし、役所が事業に対してコスト意識を持つという面でも重要だ。さらに、事務事業評価が必ずしも客観的なものでないにしても、役所が行った評価について、役所が記載内容に責任をもち、議会や住民が評価するという流れは、民主主義の基本にかなっている。

 そこで、行政評価がどのように区民に公開されているかということが重要だが、練馬区のホームページでは、事務事業評価が担当課別に分類されていて、施策と事務事業評価の関連で検索することができないので、どの課でどんな仕事をやっているかを知らない区民にとっては非常に使いにくい。

 例えば、杉並区の場合は「自転車問題の解決」、「災害に強い都市の形成」、「ごみ発生抑制及びリサイクルの推進」など、具体的な施策の名称から事務事業評価を探せるようになっているので、区民にとってはこちらのほうが格段に分かりやすい。事務事業評価を積極的に区民に公開するという観点から、ホームページの目次の作り方についても工夫が必要である。

6.事業仕分けについて

 第三者評価を入れると点では、事業仕分けという考え方が多くの自治体に広がっている。自治体の事務事業について、外部の評価者が必要性の有無を精査し、必要ありとされたものについては適切な事業主体へと仕分けをしていくというもので、これまでいくつかの自治体で導入されてきたが、平成17年に実施した滋賀県高島市では、119の事業について事業仕分けを行った結果、既存事業を21億円削減できたとしている。

 練馬区では、平成20年度予算に300万円の予算が計上されたが、結局は執行されず、21年度予算からは消えてしまった。事業仕分けの導入について、早期に検討を進めるべきである。

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2009年2月12日 (木)

区議会第1回定例会が始まりました

 今日から平成21年練馬区議会第1回定例会が始まりました。初日の今日は、本会議で区長の所信表明および42本の議案(予算関連7議案、条例および道路認定等35議案)の提案理由説明、その後行われた予算特別委員会では、平成21年度予算の詳細な説明が行われました。

 区長の所信表明では、「アメリカ発の金融危機は、今や世界経済全体へ波及し、まさに100年に1度といわれる世界同時不況に陥っております。わが国におきましても、輸出、企業収益、雇用情勢など主要な経済指標の大幅な減少・低下に加え、個人消費も冷え込んでおり、景気後退の長期化が懸念されているところであります」との分析が示されました。

 金融危機の煽りを受けて、都区財政調整制度における財政調整財源の4割を占める法人住民税は55%の交付金ベースで800億円程度の減収が見込まれ、また、特別区税についても、前年度の約643億円から約617億円と26億円の減収が見込まれており、歳入が上昇傾向にあった今年度までとは一転して、厳しい財政運営を強いられています。

 こうしたなか、練馬区の21年度一般会計予算は今年度比1.6%増(35億5400万円増)と、わずかながらも増額されています。この中には総事業規模200億円(予算額70億円)の緊急経済対策も含まれており、区として何らかの経済対策を行うことについては一定の理解ができますが、その中味(効果)については、議会の場できちんと精査されなければなりません。

 区長は「現下の経済情勢は今後しばらく続くもの」との見方を示しています。来年度予算編成については、基金の活用などである程度対応が可能で、直ちに区の財政状況が著しく悪化するということはありませんが、景気後退が今後も続くとすれば、区としても歳出の削減等で対応せざるを得なくなるでしょう。そういう事態も想定しながら、事業の優先順位を明確にするための行政評価を強化しなければならないと考えます。

 以上のような視点に立って、事務事業評価の見直しやコスト意識の強化などを重点に、行政の姿勢を質していきたいと考えています。

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2009年1月23日 (金)

平成21年度予算編成にあたって

 2月12日から平成21年度第1回定例会が招集され、21年度予算に関する審議が行われますが、これに先立ち、区長はじめ練馬区の財政当局から予算編成の考え方について説明を受けました。

<厳しい財政状況>

 サブプライムローン問題に端を発したアメリカの金融経済危機は世界経済へと波及し、100年に1度ともいわれる世界同時不況の様相を呈しています。日本も例外ではなく、金融市場、外国為替、株価等が極めて不安定な動きを示し、企業収益、雇用環境が著しく悪化し、個人消費も冷え込んでいます。

 こうしたなかで、平成20年度の国の税収は当初の見込みを大きく下回り、7兆円程度の減収、さらに21年度はさらなる落ち込みが懸念されているほか、東京都においても7000億円を超える法人二税(法人事業税、法人住民税)の大幅な減収が見込まれ、都区財政調整交付金の財源の4割を占める法人住民税は、交付金ベースで800億円程度の減収が見込まれています。また、区の独自財源である特別区民税も大幅な減収が予測されており、歳入全体の急減によって、21年度の財政運営は厳しい状況になりそうです。具体的には、歳入では、特別区税が20年度643億700万円から21年度は617億4000万円と25億6700万円の減収、特別区交付金が20年度768億4100万円から21年度721億3100万円と47億1000万円の減収など、一般財源だけで約90億円の減収(前年度比マイナス5.7%)となります。

 以上のような厳しい財政状況のなかで、区としては事務事業の見直しに努めるとともに、補助金や扶助費についても全庁的な見直しに取り組み、枠配分予算における5%マイナスシーリングの設定など経常的経費の見直しを行いましたが、一方で、喫緊の経済対策のために緊急経済対策(総事業規模約200億円、予算額70億円)などを行うなど、結果として一般会計規模は20年度の2108億8500万円から21年度2143億3900万円と1.6%の延びとなり、財源の不足分は区の貯蓄である基金を大幅に繰り入れる(172億500万円、20年度対比245.8%)ことで対応する方針です。

<区の緊急経済対策>

 総事業規模200億円におよぶ緊急経済対策は以下のとおりです。なお、金額には20年度先行実施分も含まれます。

1.緊急雇用創出支援事業 10億円(予算額10億2000万円)

  • 福祉人材雇用促進事業
  • 区行政事務補助員等の拡充
  • 学校生活支援補助員
  • 国保資格証世帯一斉訪問調査
  • 住民税未申告者への一斉訪問調査
  • びん・缶・ペットボトル収集運搬委託の拡充
  • 光が丘駅周辺自転車誘導員配置の拡充など

2.産業融資あっせん事業 135億円(予算額18億円)

  • 仮称スーパーサポート貸付(緊急融資)の創設 貸付限度額500万円、信用保証料の全額補助、当初3年間の金利0%(4年目以降0.2%)

3.消費創出・生活支援事業 12億円(予算額1億9千万円)

  • 区内共通商品券(プレミアム付商品券)の発行 10%プレミアム分を含む額面総額11億円
  • 学校給食食材費の支援

4.景気対策工事の実施 40億円(予算額40億円)

  • 建築工事 15億円、土木工事25億円

<予算審議にあたって>

 前述のとおり、21年度予算編成にあたっては財源不足を補うために、172億500万円という多額の基金が繰り入れられる方針で、21年度末の積立基金残高見込みは一般会計で420億円となります。この措置は、大幅な歳入不足が見込まれるなかで、ある程度やむを得ないものと考えますが、来年度以降も歳入減が続いた場合は、区財政が著しく悪化することも考えられます。区としても、「事務事業の創意工夫や見直し」「補助費の抑制」「人件費、公債費などの縮減」を掲げていますが、今後も職員の退職金など義務的経費の伸びが見込まれるなかで、健全な財政運営をするためには、すべての事業を洗い出し、必要なところに必要な予算が使われるように、抜本的な見直しを行うことによって、歳出の抑制を図っていくべきです。

 また、緊急経済対策については、福祉人材の不足を補うための福祉人材雇用促進事業、従来の学級経営補助員事業などを一元化して学校生活支援補助員とし、臨時職員から非常勤化を促進するなど評価できる内容もありますが、すべての事業において雇用促進が一時的なものにならないような条件整備が必要です。さらに、景気対策工事の実施についても学校施設の耐震化などを優先するなど、景気対策と区民ニーズが合致するような配慮が必要と考えます。

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2009年1月16日 (金)

区長に21年度予算要望

2009_0116_100456p1010801  平成21年度予算の編成を控え、民主党練馬クラブのメンバー9名が区長と面会し、「平成21年度予算編成に対する要望書」を提出しました。要望は全部で75項目、これまで区民や区内の各種団体等からご要望いただいたものをはじめ、会派のメンバーが議会で取り上げてきた内容をもとに、会派の話し合いによって選んだものです。

 2月12日から平成21年度第1回定例会がはじまり、来年度予算の審議が行われますが、私どもは、以下の要望書の内容を踏まえながら、区民生活の向上のために、効率的かつ公正な予算編成がなされるように努力してまいります。

「民主党練馬クラブ 平成21年度予算編成に関する要望書」

<区長・企画・危機管理・総務>

  • 財政力指数の向上に向けた本格的な取り組みを
  • 三位一体改革後の補助金と住民税フラット化に関する実績データの分析を
  • 新財務会計システムは複式簿記に基づいたモデルの導入を
  • 入札資格評価基準において環境配慮や地域貢献を再重視化へ
  • 区民ニーズを直接的に反映した公共事業を構想・設計段階から
  • 入札登録業者の実態把握に努め、事実上の「名義のみ」受注を完全排除へ
  • 公共工事における適正賃金確保の実現を
  • 町会自治会に未加入の区民に対する地域防災意識の向上を
  • 全小中学校避難拠点地域に災害用ライフライン補助材料の備蓄を
  • 災害時避難体育館の電源供給・非常用発電設備の設置を
  • 災害時における被災動物保護策(ペットフード、特別療法備蓄)の充実を
  • 動物用避難施設設置場所の調査・検討とマイクロチップリーダーの設置推進を
  • アニマルセラピーを含む災害時の精神面ケアの充実を

<区民生活>

  • 町会自治会への加入促進に向けた更なるサポートを
  • 避難拠点連絡会及び町会・自治会の防災訓練に対する積極的な財政的支援を
  • 地域集会三施設は地域性を重視した再編を
  • 駅構内の商業施設に対する課税強化を
  • 地域交流拠点づくりを想定した空き店舗活用の推進を
  • 振り込め詐欺に代表される消費者被害を防止するための更なる対策を
  • 消費者啓発事業の充実を図るとともに消費者団体との連携強化を
  • 食の安全安心を推進する民間団体に対する更なるサポートを

<健康福祉>

  • 健康増進策を積極的に推進し、医療費の公的負担を軽減へ
  • 高齢者いきいき健康券事業の成果・目的の更なる検証を
  • 特定検診項目の増加など区民検診の充実を
  • 内部障害者の権利を守るため、ハートプラスマークの普及を
  • 視覚障害者のための音声誘導システム増設とガイドヘルパー養成を
  • 視覚障害者の日常生活用具選定時の利用者配慮と相談センターへの歩行訓練士の配置を
  • 精神障害者の生活支援や就労など社会復帰を促進するための共同作業所機能の強化を
  • 肢体不自由者の就労支援の充実を
  • 成年後見制度の更なる周知と活用を
  • 原爆症認定制度の抜本改善の要請を国へ
  • 公衆浴場の基幹設備改善事業の充実を
  • 飼い猫の避妊去勢助成事業の充実を
  • 注射針回収事業への補助を
  • 病後児保育の充実と他自治体との連携を
  • 成人歯科検診の充実と妊産婦検診率の向上を
  • つつじ歯科診療所および休日急患の開設時間延長や開設日増加を
  • 介護保険制度の実態把握および問題点整理、その早期解決の検討を
  • 介護保険ケアマネージャー、訪問看護師、ホームヘルパーの質の向上を
  • 家庭福祉員制度での緊急時サポートシステムの構築を
  • 保育室の実状把握と今後の方針の明確化
  • 保育室の認証化や認可化への移行サポートの充実
  • 学童クラブへの障害児受け入れ枠の拡大を

<環境まちづくり>

  • 外環延伸計画に際し、PM2.5の調査を
  • 遮熱性道路舗装事業にモデル地区設定を
  • いわゆるポイ捨て条例を改め、区内全域歩行喫煙禁止の条項を
  • 葉っぴい基金を活用した樹林地確保を
  • 公園緑地等の「みどり環境空間」の創出・確保を
  • 古紙の持ち去りを許さない厳格な対策を
  • 大江戸線光が丘以西延伸の早期実現を
  • 練馬高野台駅以西の西武線高架事業の早期着手を
  • 密集市街地整備の積極的推進を
  • 災害予測を念頭に地籍調査の事業実施計画及び執行の早期実施を
  • バリアフリーの観点から施設のみならず歩道・公園の早期整備を

<教育>

  • 学校選択制を活用した特色ある学校づくりに一層尽力を
  • 学校給食の安全性を確保するため、原則国産食材の使用を
  • 小中一貫校の理念・目的を明確に
  • 全小中学校にAEDの設置を
  • 全小中学校のバリアフリー化推進へ
  • 校舎耐震診断結果に基づく改修の早期実施を
  • 学校飼育動物の研修会や訪問による講習充実の支援策を
  • 私立幼稚園の保護者負担軽減、入園及び教育環境整備補助の更なる充実を
  • 空き教室を地域・区民・諸団体に対し積極的に開放を
  • 部活動充実のため、外部コーチ確保を目的とした人材バンクの創設を
  • 不審者対応の強化を行うなど学校の安全を確保するあらゆる施策を
  • 特別支援学級における就労指導・就労支援の充実を

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2008年11月28日 (金)

歩行喫煙の禁止について

 たばこの火は表面温度が700度から800度に達するといわれており、歩行中の喫煙は単に迷惑というだけでなく大変危険です。区内でも歩行喫煙者に「火傷をさせられた」「服を焦がされた」という例があると聞きますが、特に幼児にとっては、歩行喫煙者の持つたばこがちょうど顔の位置にあたるので非常に危険で、小さな子どもをもつ保護者からも歩行喫煙禁止の徹底を求める声が強くなっています。

 また、自らの意思に反してたばこの煙を吸わされる受動喫煙による健康被害が問題になっています。火のついたたばこの先から発生する「副流煙」は、喫煙者が吸い込む「主流煙」より有害物質を多く含むといわれていますが、受動喫煙は化学物質過敏症や喘息の患者さんにとっては、ときには命に関わる深刻な問題です。

 「ポイ捨て防止キャンペーン」などによって、駅周辺の歩行喫煙者は減少傾向にあると聞いていますが、実際には歩行中や自転車走行中に喫煙する人が後を絶たず、たばこのポイ捨てもなくなりません。そもそも歩行喫煙をしないことが「区民等の責務」であること自体を知らない区民も多く、さらに啓発の強化が必要と考えます。

 「練馬区ポイ捨ておよび落書行為の防止に関する条例」6条の(3)で「歩行中に喫煙をしないこと」を「区民等の責務」と規定していますが、歩行喫煙が禁止行為なのかどうかがあいまいで、現行のままでは啓発・抑止効果が不十分であると考えます。区内全域において歩行喫煙が禁止行為であることを明確に規定する内容に条例を改めるか、新たに歩行喫煙の禁止に関する条例を新設する必要があります。

以上は、本年9月17日に環境まちづくり委員会に付託された陳情第112号「歩行喫煙禁止について」の内容の一部ですが、この陳情は、地域の方々と協力して議会に提出したものです。

路上喫煙および歩行喫煙については、多くの区民の皆様から規制の要望があり、私も委員会等の場で機会があるごとに「区内全域における歩行喫煙の禁止」などを訴えてきましたが、これまで区の反応は消極的なものでした。

最近では、第3回定例会の決算特別委員会でもこの問題について取り上げましたが、区の答弁は(質問時間が少なかったこともありますが)「区民の良識的な判断に委ねるという意味合いの規制」という程度のものでした。

練馬区が路上喫煙および歩行喫煙の規制強化に踏み切れない理由としては、練馬区の場合、路上喫煙等に罰則(過料)を課している千代田区などとは違い、区内で活動する人の多くが練馬区民であること(区民が区民を取り締まることに対する躊躇)や過料などを課す場合の徴収コストがあげられてきました。

それはそれとして理解できますが、しかし実態は駅周辺など人通りの多いところでも歩行中や自転車走行中に喫煙する人が後を断たず、単に「マナーの問題」では済まされなくなっている実態があります。もちろん、いくら規制を強化しても違反者は出るでしょうが、現行の「歩行中に喫煙をしないことを区民の責務」とするだけではあまりにも不十分で、多くの区民の要望に応えているとはいえません。啓発強化とマナー向上に対する区の強い姿勢を示すためにも、少なくとも条例に「区内全域歩行喫煙禁止」を明記しなければならないと考えます。

 いま、練馬区議会の第4回定例会が開かれていますが、本日行われた本会議の一般質問で、他の会派から「路上喫煙禁止地区を指定すべき」あるいは「歩行喫煙を禁止すべき」という提案がなされました。これに対し、区の答弁は「区内全域路上喫煙禁止にすると、区等で設置した分煙エリアでも禁止することになるので困難。喫煙者と非喫煙者が共存できる体制をつくりたい」と答弁した上で、ただし、昨今の迷惑喫煙に関する区民の苦情の増加を踏まえて「歩行喫煙については禁止の方向で検討する」との明確な答弁がありました。

 私どもとしてはこの答弁だけで所期の目的が達成されるとは考えていませんが、これまでの区の歩行喫煙禁止に対する消極的姿勢を考えれば、大きな前進だと思います。このような流れができたのも、ひとえに皆様から根気強くご要請をいただき、さらに陳情の提出にもご協力をいただいた成果だと思います。

 問題は、新設される条例の内容と施行の時期ですが、皆様のご意見を聞きながら、抑止効果の高い案を、限りなく早期に実現するために行政に働きかけていきたいと思います。また、提案された内容が不十分な場合は修正動議を提出し、区の消極姿勢が続くなら私どもの会派から議員提案することも視野に入れて行動してまいります。

 いずれにしても、今日の答弁は画期的なものであり、歩行喫煙禁止に向けての大きな道筋ができつつあると感じています。今後とも率直なご意見をいただければ幸いです。

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2008年11月27日 (木)

夏休みが短縮される

 昨日から練馬区議会第4回定例会がはじまりました。初日の本会議では区長の所信が表明されましたが、そのなかで「新学習指導要領の実施に伴う授業時数の確保について」が示され、来年度から区立小中学校の夏季休業日が5日間短縮され、7月21日から8月24日までとすることについて理解を求める発言がありました。この方針については、すでに9月24日の文教委員会でも報告され、また教育委員会発行の「教育だより」10月31日号でも記事になりましたが、本会議で示されたのは初めてです。

 新学習指導要領は小学校は平成23年度から、中学校では平成24年度から全面実施されますが、来年度から移行措置として一部前倒しで実施されます。具体的には小学校1・2年生は1週間当たり2時間(年間68時間から70時間)、小学校3年生から中学校3年生までは1週当たり1時間(年間35時間)の授業時数が増え、国語、社会、算数、数学、理科、体育等が拡充されます。

 教育委員会では増加する授業時数についてどのように対応するかについて、1.週当たりの授業時数を増やすこと、2.土曜日に授業を実施すること、3.長期休業日を短縮すること、の3つの案が検討され、その結果、1.については教員が子どもとじっくり向き合う時間や保護者との面談や教材研究等を行う時間が不足することになる。また、2.については学校週5日制の趣旨や社会において週休2日が定着していることから困難と判断し、夏季休業中に授業を行うことが最も妥当と判断したとしています。

 学習指導要領とは、全国どこの学校でも一定の教育水準が保たれるように、教科ごとの目標や内容を文部科学省が定めるものです。新しい学習指導要領は今年3月に示されましたが、改定のきっかけとなったのは「ゆとり教育」の見直しです。近年、子どもたちの学力が低下していることが問題視され、その原因の一つに「ゆとり教育」があるということから、新学習指導要領で授業時数の拡充の方針が示されました。

 今回の教育委員会の決定は、これに対応したもので、何らかの措置を取らなければならないのは仕方がないにしても、問題は決定までの過程にあります。

 現在の夏休みの期間がいつ決められたかについて正確には知りませんが、少なくとも私の子どもの頃から夏休みは7月21日から8月31日までと決まっていました。夏休みは家族との交流はいうまでもなく、ラジオ体操や夏祭り、臨海学校やクラブ活動、児童サークルの合宿など、地域や学校の行事も数多く開かれ、これらは立派に地域文化、慣習として形作られてきたものです。したがって、夏休みが削られるということは、単に教育論にとどまらず、生活観にも関わる問題で、こうした意見は区民からも寄せられています。

 教育委員会は、校長からの意見も聞いて慎重に検討したとしていますが、このような重要な問題について、当事者である子どもたちや保護者、あるいは地域や児童サークルなど学校周辺の団体から充分に意見を聞くこともなく、拙速に決めてしまうことには強い違和感をおぼえます。

 また、今回の改定は「練馬区立学校の管理運営に関する規則」の改正によって行われるもので、制度上は条例改正のように議会の承認を得る必要がないため、9月24日に議会に報告されたときにはすでに決定事項として扱われていました。こうした教育委員会の対応には議員からも不満の声が上がりましたが、翌々日の26日には改正の手続きが終了し、再検討される動きもありません。

 一連の教育委員会の措置は手続き上は何ら問題はないのでしょう。また、意見聴取や議論が充分に行われたとしても、同じ結論に至ったかもしれませんが、それでも私は、あえてこの問題についてもっと丁寧な議論が行われるべきことを訴えたいと思います。

 前述したとおり、「1.週当たりの授業時数を増やす案」については、教員が放課後に子どもたちと向き合う時間が充分に確保できないなどを理由に採用されませんでしたが、そもそも、現場の先生方からは教育委員会などへの提出書類など事務作業に忙殺されて、現状でも充分にそうした時間が取れていないという声があがっています。また「2.土曜日に授業を行う」ことについても、学校週5日制を見直し、土曜日の授業を復活させるべきだという意見も少なからずあるわけで、今回の改定は、こうした現場の課題や制度上の問題など、教育についての多様な議論を呼び起こすきっかけになるはずです。

 教育委員会にしても、文部科学省のくるくると方針が変わる「猫の目行政」に翻弄され、それはそれで気の毒な面もありますが、最も重視されるべきは、言うまでもなく現場の教育環境であり、子どもたちです。文部科学省や都から降りてくる方針を機械的にこなすのではなく、現場から積み上げられた意見や課題を国や都の施策に反映させていくことこそが求められており、そのためには、時間と手間がかかっても、出来るだけ多くの関係者から意見を聞く姿勢が必要だと思います。

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2008年11月 4日 (火)

健康福祉委員会視察

 10月29日、30日の2日間、練馬区議会健康福祉委員会の視察で、大阪府吹田市の障害者支援交流センター「あいほうぷ吹田」及び兵庫県宝塚市の世代間交流施設「プレミラ宝塚」を見学してきました。

 初日に訪れた大阪府吹田市は、1970年に万国博覧会が開催された場所として知られていますが、現在の人口は約35万人、大規模な団地の開発をはじめ、大阪中心部への典型的なベッドタウンとして発展してきました。

P1010662  今回訪問した「あいほうぷ吹田」は、重度重複障害者の増加と障害者及び家族の高齢会に対応するため、重度障害者を中心とした通所施設として、知的障害者更生施設、在宅身体障害者デイサービス施設、在宅知的障害者デイサービスの3つの施設と併せて短期入所施設が複合的に建設された施設です。平成元年の10月議会に「成人期の肢体障害者施設の整備と施設職員の増員に関する請願」が42658名の署名とともに議会に提出されたのをきっかけに、翌年5月、民生保健部内に施設検討委員会が設置され、その後委員会の審議と障害者複合施設基本構想の策定などを経て、平成13年5月1日に開設されました。

P1010649  施設の運営は、府内公募で決まった社会福祉法人「さつき福祉会」が行っており、リハビリや給食、車両の運転等の業務をこなしています。施設は主に成人期の肢体障害者を対象としており、知的障害者更生施設40名、在宅身体障害者デイサービス施設15名、在宅知的障害者デイサービス15名(70名の定員)の他、短期入所施設5名、および吹田市内の障害者福祉団体、社会奉仕活動を行う奉仕団体などに対する作業室、日常生活訓練室、研修室兼多目的ホール、会議室、食堂などの施設貸出業務も行っています。

P1010643  「あいほうぷ吹田」で特徴的なのは、施設内にプール、介助浴室を持っていることです。通所者の利用をはじめ、土曜日、日曜日には市内在住の身体障害者や知的障害者とその介護者など解放しています。水温を高めに保ち、プール内にはスロープや手すりが設置されているので安心して利用することができます。

 この施設は成人期の障害者が主な対象となっていることから、通所者の多くは長年にわたって利用するため、常に利用希望者の順番待ちがあり、今年も数名の通所者が入れ替わっただけだと聞いています。また、近年、吹田市でも医療ケアが必要な障害者が増加しているということですが、介助を行う家族の高齢化も進んでおり、施設の充実と通所と在宅をバランスよく組み合わせた介助の在り方の研究が大きな課題になっています。

 もちろん、これらのことは吹田市に限ったことではなく、全国的に共通する課題です。練馬区には障害者地域活動支援センターなど7つの障害者施設がありますが、残念ながら、障害者やその家族の要望に十分に応えられているとはいえません。施設整備、スタッフの確保、障害者自立支援法による利用者の負担増や施設の収入減など、障害者対策については多くの解決すべき問題があります。介助を必要とする多くの障害者のために、練馬区が基礎自治体として果たす役割はますます大きくなっています。

 吹田市は人口規模でいえば練馬区の約半分ですが、都心への典型的なベッドタウンという点で共通しています。そういう意味でも今回の視察は参考にすべき点が多かったと感じます。微力ではありますが、関係者のご意見を踏まえながら、今後とも委員会や議会活動を通じて、障害者施策の充実に努めていきたいと思います。

 なお、視察2日目の「プレミラ宝塚」については後日報告したいと思います。

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2008年10月15日 (水)

中学校選択制度の検証

 今日、練馬区議会決算特別委員会の審議が終わり、第3回定例会は、実質的に最終日(17日)の本会議を残すのみとなりました。私は、今定例会で一般質問を行うとともに、決算特別委員会の教育費および環境清掃費・児童青少年費について質問しました。

 10月6日に行われた「教育費」の審議では、主に区立中学における学校選択制について聞きました。平成17年度から始まった中学校選択制は今年で4年目を迎えましたが、今年1月に「練馬区立中学校選択制度検証委員会」が設置され、7月に検証報告書が提出されたところです。報告書には様々な角度から問題点や課題が指摘されていますが、中でも目を引いたのは「学校間格差」です。

 報告書には「全体としては選択制度実施後、入学率の格差は広がり、生徒数の増減への影響は大きくなっている傾向がある」とあり、さらに統計を見ていくと、もともと1学年に2クラス程度の小規模校は、選択制によってますます生徒数が減るという傾向が現れてきています。

 学校が小規模化することの問題点としては、運動会や文化祭などの行事に支障をきたすことや、クラブ活動の運営が困難になるなどが指摘されていますが、逆に少人数であるがゆえに家族的で行き届いた教育が可能になるという考え方もあり、一概に良し悪しは図れません。ただ、光が丘地区の小学校の適正配置(8校を4校に統廃合する計画)にみられるように、将来的な統廃合の対象になるのではないかという不安が保護者の間で広がる可能性もあり、区としても、小規模校とくに過小校(小学校は1学年1クラス以下、中学校は1学年は1学年2クラス以下)の扱いについては、今後の運営方針を明らかにしていく必要があると考えます。 

 報告書によると、区域外の学校を希望した理由の上位を占めるのは、「小学校の友人と同じ中学に通いたい」「希望するクラブ活動がある」というもので、「学校の特色や魅力」で選んだケースはまだまだ少ないのが実情です。「クラブ活動」はある意味で学校の特色といえるかもしれませんが、実質的には生徒数の多少に左右されるものであり、選択制導入時に想定した特色や魅力と捉えられるものではありません。したがって、現時点で学校選択制は、制度導入前の「指定校変更」を制度的に補完したものにとどまっており、制度が本来目指していた特色・魅力づくりをはじめ、学校の活性化、教員の意識の向上などについては充分な結果を得られていないといえます。

 江東区や前橋市など、一部の自治体では「地域との関係性が薄れた」ことや「小規模校と大規模校の格差が広がった」などを理由に学校選択制を見直す動きがあります。また、学校選択制はもともと制度的な矛盾を抱えてスタートしたといえるかもしれません。つまり、義務教育における公立学校は、そもそも平均的な教育を行うことを是としており、著しい格差が生まれることにはむしろ否定的でした。

 ただ、私自身は選択制が失敗だったと今の時点で判断するのは尚早だと考えます。練馬区における選択制は充分とはいえないものの、一定程度区民のニーズに応えてきたのは事実だと思います。確かに、著しい格差が生まれることは好ましいことではありませんが、生徒の多少に関わらず、それぞれの学校が特色を活かした学校づくりに努力すれば、全体として公立学校が活性化し、地域性、格差といった問題も徐々に解消する可能性もあります。

 学校選択制は当初からメリット、デメリットの両方が指摘されていました。要はメリットがデメリットを大きく上回れば制度は成功といえます。今回の検証結果を踏まつつ、もう一度原点に帰り、特色と魅力ある学校づくりのために、行政、学校、地域が一体となって努力しなければなりません。

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2008年9月19日 (金)

第3回定例会本会議で質問しました

Img_0001  9月17日から練馬区議会第3回定例会が始まりました。定例会3日目となる今日、民主党練馬クラブを代表して一般質問を行いました。以下に質問の全文を掲載します。

<新基本構想について> 

 区は、新基本構想の策定に着手する理由として、現在の基本構想が「時代の経過に伴う社会経済情勢の激しい変化により、基本構想の内容と現状では整合性の取れない部分が現れてきている」ことをあげています。

 現基本構想が作られた30年前には想定されなかった、あるいは重視されていなかった問題としては、地球温暖化など新たな環境問題、凶悪犯罪の増加による安全・安心の視点、急激な少子高齢化、保育施設の充実など子育て支援、いじめや学級崩壊などの教育問題、循環型社会の構築、地方分権による特別区の制度改革等が考えられます。

 これらの視点は、練馬区の将来像を考える上で欠くことのできない新たな課題であり、新基本構想に方向性を明記すべきと考えます。審議会および庁内でどのような検討がなされているか、具体的にお答えください。

 新基本構想の策定にあたっては、検討過程が開かれていて、できるだけ多くの区民の参加の下で行われるのが望ましい姿と考えます。区民の意見は郵便やファックス、電子メール等で随時募集されておりますが、これらの意見が、実際にどんなかたちで新基本構想に反映されていくかがよく見えません。意見募集を単なるガス抜きにしないためには、区民の意見が審議会や庁内、議会等でどのように取り上げられたかを区民に明らかにする必要があると考えますが、具体的にどのような方法をお考えかお答えください。

 先月、私どもは超党派で岐阜県多治見市を視察してきました。多治見市は基本構想や市制基本条例の先進的な取り組みで知られており、基本構想および基本計画を含めた第6次総合計画の策定のために、小学校区を単位とした地区懇談会を15会場で行い、子どもを含めた若い世代を中心とした団体ヒアリングを11回行うなど、策定過程において積極的に市民の声を取り入れようという姿勢が伺えます。

 練馬区では、11月に審議会の中間報告、3月に答申を行う予定になっていますが、この間の議論は審議会や庁内検討委員会が中心で、広く区民の声を取り入れる姿勢としては不十分と言わざるを得ません。

 より多くの区民参加を促し、開かれた討論の場を提供するために、練馬区においても地区懇談会や団体ヒアリング、あるいは公開討論会等を開催する必要があると考えます。今後どのようなかたちで区民参加を促進していくお考えかお聞かせください。

 新基本構想は、時代が変わることを前提に考える必要があり、また、すべての事業計画の基礎になることから、自由度が制限されがちです。とはいえ、新基本構想が何の特色もない、単なるスローガンの羅列に終わってしまえば、多くの労力をかけて策定する意味が半減してしまいます。練馬区の歴史・文化、特色を最大限に活かし、未来に明るい希望の持てる内容すべく、最大限努力すべきと考えます。ご所見を伺います。

<自治基本条例について>

 自治基本条例は「他の条例や計画などの策定方針となる、自治体における基本条例としての性格を持ち、自治体運営に関する基本的な事項を網羅するとともに、住民の権利と責務、議会と行政の役割・責務を明らかにする総合条例としての性格を持つ」ものです。

 練馬区では、(仮称)練馬区自治基本条例区民懇談会が平成176月に設置され、平成187月に区に対する提言がなされましたが、その後策定への主だった動きはなく、頓挫した状態が続いています。

 自治基本条例は自治体の最高規範であり、慎重な議論が必要なことはいうまでもなく、議会内でも条例の必要性を含めて様々な意見があることは承知しておりますが、行政改革推進プランに「区政運営の基本的な仕組みを定める(仮称)自治基本条例を制定します」と明記されているからには、いたずらにこの問題を放置することは許されません。さらに、行政改革推進プランは平成22年度を目標に定めたものであり、これを達成するためには自治基本条例の議論を早急に再開する必要があります。

 そこでお聞きしますが、区として自治基本条例を制定するお考えに変更はないか、変更なしとするならば、議論再開の見通しについてお考えをお示しください。さらに、目標通り22年度内の策定は可能なのか、また、可能にするためにはどのような審議プロセスが必要か、明確にしてださい。

 また、自治体の最高規範である自治基本条例と区のめざすべき将来像となる新基本構想とは、いわば車の両輪であり、本来は新基本構想に並行して検討されるべきものと考えますが、ご見解をお聞きします。

 岐阜県多治見市では、平成18年に多治見市市政基本条例が施行されました。行政と市民との情報の共有、政策決定過程における市民参加の保障など、参考にすべき点が多くみられますが、最も特徴的なのは、練馬区では長期総合計画にあたる総合計画の策定について、その手続きが明確に規定されていることです。

 多治見市市政基本条例には、「総合計画は市の政策を定める最上位の計画であり、市が行う政策は、緊急を要するもののほかは、これに基づかなければならない」。「総合計画は、市民の参加を経て案が作成され、基本構想及び基本計画について議会の議決を経て策定される」。「総合計画は、計画期間を定めて策定され、市長の任期ごとに見直される」。「市は基本計画に基づく事業の進行を管理し、その状況を公表しなければならない」。「市は各政策分野における基本となる計画を策定する場合は、総合計画との関係を明らかにし、策定後は総合計画との調整のもとで進行を管理しなければならない」等、総合計画の政策的位置づけ、作成過程における市民参加の保障、市長の任期ごとの総合計画の見直し、基本計画に基づく事業の公表などを具体的に明記しています。

 一方、練馬区においては、最高位の計画と考えられる長期計画の策定プロセスや見直しの方法について明記したものはなく、計画策定にあたっての区民参加を保障する規定もありません。例えば、練馬区では、審議会などの設置は個々の審議会設置条例や要綱で対応していますが、規定があったり、なかったりで、目に見える形で区民参加が保障されていません。区民に開かれた計画の策定のためには基本条例に以上のような内容を盛り込む必要があると考えますが、区のお考えをお聞きします。

 さらに、多治見市では自治基本条例とは別に「多治見市市民参加条例」を制定し、市民が市政に参加する機会を保障しています。区民の声を施策に生かす意思表明として、また、区民と行政との情報の共有、区の説明責任の明確化、区に対する意見表明の機会の公平化、行政評価制度の浸透や強化等に向け、練馬区でも区民参加を保障する何らかの条例を検討する必要があると考えます。ご所見を伺います。 

<浮遊粒子状物質PM2.5について>

 次に、代表的な大気汚染物質のひとつである、浮遊粒子状物質(SPM)に含まれる、微小粒子状物質PM2.5の対策について伺います。

 環境基準で定められている浮遊粒子状物質は、10マイクロメートル以下の粒子と2.5μm以下のPM2.5と呼ばれる微小粒子の総称ですが、近年、これらSPMの中でも、PM2.5は、呼吸時に気管を通り抜け気管支や肺まで達し、粒子表面に様々な有害物質が吸収・吸着されていることから、様々な健康影響の可能性が懸念されています。

 PM2.5による健康影響については、これまで発がん性や呼吸器・循環器疾患との関連など、多くの科学的知見が報告されており、アメリカでは19977月にPM2.5の環境基準が設定され、20069月にはWHOが微小粒子状物質の環境目標値に関するガイドラインを設定しています。

 わが国においても環境省が99年度から2006年度までの間「微小粒子状物質曝露影響調査研究」を実施し、微小粒子状物質の曝露と健康影響との関連性について知見の集積を行い、20075月に「微小粒子状物質健康影響評価検討会」を発足させました。

 同検討会が今年3月にまとめた報告書は、「呼吸器系・循環器系の死亡リスクの増加、症状・機能の変化および入院・受診数の増加に関する疫学知見から、粒子状物質において、従前から認められている呼吸器系の健康影響が微小粒子状物質にもみられ、また、新たに微小粒子状物質による循環器系や肺がんの健康影響がみられた」としています。

 これらを受けて、東京都は平成20年度予算に「人体に影響があるとされる大気中の微小粒子状物質の実態調査」を含めた大気汚染・廃棄物対策の推進に34億円を充て、2010年度末を目処にPM2.5を規制する独自の目標値を定めるとの方針を明らかにしています。

 このようにPM2.5については、欧米と比べて対応が遅れたものの、国や都においても様々な健康への影響についての調査が始められ、近い将来、PM2.5に対する何らかの環境基準が設けられると考えられます。以上のような国や都の動きについて、また、PM2.5が与える健康への影響について、練馬区として現状ではどのようなお考えをお持ちか、お答えください。

 練馬区には、現在13箇所の大気汚染常時測定室があり、大気汚染常時監視事業を行っていますが、窒素酸化物(NOx)については全施設が測定対象としているものの、SPMについて測定している施設は新設の高松1丁目を含めて3箇所にとどまっています。

 練馬区環境基本計画によると、公害問題の解決にあたっては、「大気汚染法等により指定された物質、今後指定や環境基準設定が見込まれる物質(微小粒子PM2.5など)で未調査のものについては、監視業務の東京都から区への移管の進捗状況をみながら、区としての監視体制を検討する。また区の実情等に沿った新たな評価方法などの研究を進める」とあります。

 今後、大気汚染常時監視事業を行っていくうえでPM2.5を含めたSPMの測定が重要な要素になると考えられ、監視体制の強化が必要です。監視業務の移管の見通しと、施設整備等、環境監視体制の強化について区のお考えをお聞きします。

 今年4月の「練馬清掃工場立替事業に係る環境影響評価調査計画書に対する区長意見」には、「大気汚染に係る予測・評価小項目の浮遊粒子状物質については、より小粒径な浮遊粒子状物質(PM2.5)についても、現況および事後の調査を検討されたい。また、可能であれば、過去の調査データ等により排出量の推計値を示されたい」とあり、その理由として「現在、環境省において微小粒子状物質の環境基準について検討されており、現状では予測・評価までは困難にしても、現況および事後の調査を行って、本清掃工場建替事業の環境影響を明らかにする必要があると考える。また、既存の文献調査等により排出量の推計も可能と考える」とするなど、清掃工場の建替事業に関しては、PM2.5の調査を極めて重視しています。

 一方、都市部における大気中のPM2.5の主な発生源は自動車の排ガスからの影響が大きく、沿道では粒子状物質の90%が自動車由来とされ、そのほとんどが2.5μm以下という調査があります。東京都では、ディーゼル車の規制などによって、SPMについては都内大気環境測定局のほぼ全てで環境基準を達成しているものの、2.5μm以下の微小粒子がどの程度減少しているかは不明であり、今後は道路事業についても監視体制の強化と評価基準の厳格化が望まれます。

 例えば、練馬区大泉から世田谷区宇奈根までの延伸が計画されている外郭環状道路については、平成186月に都市計画変更及び環境影響評価準備書の手続きが着手され、194月に都市計画変更が決定されています。環境影響評価ではSPMの調査も行われましたが、この時点ではPM2.5に着目したものではなく、一般的なSPMの値において問題なしとされたに過ぎず、これをもって環境影響評価に問題なしとするのは、性急であるといわざるを得ません。

 PM2.5は新しい知見ではありますが、練馬区としても、清掃事業についてPM2.5の環境影響を明らかにするよう求めるならば、さらに大きな健康影響が懸念される道路建設事業についても同様の措置を取るのが当然であり、外郭環状道路建設についても、PM2.5を環境影響評価の項目に加え、調査をやり直すよう国や都に働きかけるべきと考えますが、いかがでしょうか。 

<ヒートアイランド対策について>

 昨今の異常気象は、地球温暖化や都市部でのヒートアイランド現象が一因と考えられています。この対策は練馬区だけでできるものではなく、国や東京都、さらには地球規模での取り組みが必要ですが、自治体レベルでも様々な対策が始まっています。

 例えば、JR東京駅に併設されていた地上60メートルの大丸デパートが東京湾からの海風を妨げるという理由で、昨秋から移設のための解体工事が始まりました。解体が完了すれば、ヒートアイランド現象を和らげる日本の「風の道」第1号といえる計画となり、大阪市でも大阪湾からの海風を中心街に導き、都市の気温を下げる計画が予算化されています。

 また、名古屋市ではこの秋から、原則として敷地面積が300平方メートル以上ある新築の建築物に10%から20%の緑化を義務付ける条例を施行し、横浜市ではヒートアイランド対策として商店街など人通りの多い公共空間に「ミスト冷却装置」を設置する民間業者に最大で500万円を補助する事業を始める予定です。

 練馬区においても「みどり30推進計画」に代表されるように、いくつかの対策を始めていますが、早稲田大学名誉教授の尾島俊雄氏が「この40年で、都市は車とビルのために区画整理された。これからの40年は風と緑のための区画整理が必要だ」と提唱されているように、今後は、緑の政策に加え、風の道を意識した区画整理や排熱を減らす技術を駆使するなど、総合的な対策を行う必要があると考えますが、区としてどのような対策をお考えか、具体的な例を挙げてお示しください。

 また、現在練馬区で区画整理事業を行っている例としては、土支田中央土地区画整理事業が挙げられますが、同事業において、何らかのヒートアイランド対策をお考えかどうかお示しください。

 最近とくに都市部で頻発しているゲリラ豪雨は、ヒートアイランド現象が一因とされていますが、ゲリラ豪雨の原因となる積乱雲は数分、数十分という短時間で発達するため、場所が特定しにくく、降雨量の予測もしにくいとされています。

 練馬区においても、関町・石神井台、中村地区をはじめ、いくつかの洪水危険地区がありますが、今年8月の豊島区における下水道作業員の死亡事故に見られるように、ゲリラ豪雨による事故や被害はあらゆる場所で想定しなければなりません。  

 気象庁は2010年度から警報・注意報を市区町村に細分化する予定で、国土交通省においても地球温暖化に伴う局地的集中豪雨による被害の軽減に向けた検討が始められていますが、練馬区としても、予測技術の高度化や局所豪雨に対応可能な河川管理施設の運用と整備、迅速な情報提供を国や都と連携して行う必要があると考えます。ご所見を伺います。 

<武蔵関公園の富士見池増強工事について>

 平成1794日に、武蔵関公園周辺は120mmを超える局地的豪雨に見舞われ、下流部にあたる石神井川稲荷橋付近の85戸が浸水被害を受けました。今回の工事は、富士見池西側の広場に2800㎥の貯留層を埋めて既存の池と接続し、増水時には貯留層に水を貯めて調節池の機能を増強させるというものですが、平成17年の集中豪雨の際には、約1万トンの水が氾濫したといわれており、抜本的な対策のためには下流部から行われている50㎜対応の河川改修工事を待たなければならず、計画当初から有効性を疑問視する声が上がっていました。

 東京都は、今回の工事で下流部の水位を約16cm下げられるとしていますが、その効果は未知数で、仮に平成17年並みの集中豪雨があった場合に、被害をどの程度軽減できるのかはほとんど明らかにされていません。この工事には2億数千万円の巨費が投じられた上に、工期が大幅に遅れ、樹木の伐採など大きな犠牲も強いられました。今後、抜本的な河川改修工事を行う上でも、今回の工事に対する住民の理解が必要で、そのためには、工事後に貯留層を管理する練馬区が東京都と協力して、貯留層の効果について綿密に検証することが不可欠です。具体的な検証方法について、どのようなお考えをお持ちかお答えください。

 今回の工事では、事業主体である東京都第四建設事務所の事前説明と実際に行われている工事内容に食い違った点が多く、住民は不信感を募らせています。例えば、事前説明では、貯留槽の集水口について、「フィルターを設置するので貯留槽内に大きなゴミが入ることはない」としていましたが、実際の集水口は、10cm角ほどの「網」が施されているだけで、とても「フィルター」と呼べる代物ではありません。これでは、池のヘドロはもちろん、様々な異物が貯留槽に流れ込むのは明らかです。

 完成後に貯留槽の管理を委託される練馬区は、貯留槽に異物がたまったときには、高圧の水流で清掃すると説明していますが、その能力や頻度については明らかにされておらず、工事完了後の管理体制に不安が残ります。

 そこで伺いますが、増水によって実際に貯留槽に水が流れ込む頻度はどの程度と考えておられるのか、自然が相手なので明確な回答は難しいにしても、ある程度の予測を立てることは、防災計画上、また、貯留槽を管理する上でも必要と考えます。

 また、地域住民は、貯留槽にヘドロや異物がたまることによって、ねずみや害虫が発生したり異臭を放つなどの事態を心配しています。こうした事態にならないように、区は細心の注意を払うべきですが、清掃の頻度など、具体的な管理方法をお答えください。

 また、貯留槽の集水口付近は、とくに増水時には非常に危険な場所になるため、子どもなどが立ち入らないように万全の措置が必要です。具体的な対策を伺います。

 今回、工事が行われた武蔵関公園の広場は、子どもからお年寄りまで多数の人々が集う憩いの場であり、化学物質であるポリプロピレン製の貯留槽を地中に埋めることには当初から大きな反発があり、また、地震発生時における強度の問題や、化学物質を埋めることによる土壌汚染、盛り土をすることによる広場の傾斜やスロープの状態などについて、心配する声があがっています。これらの点について本当に問題がないのか、あらためて区のご見解を伺います。

 富士見池は昭和47年に池底をコンクリート張りにしてから大量のヘドロがたまるようになりましたが、池の浚渫を行ったのは、この36年間の間にわずか4回程度と聞いています。最近10年間では平成11年に1740㎥、平成13年に384㎥の土砂が除去されましたが、いずれもバキューム工法によるため、中途半端な対策にしかなっていません。しかも最後の工事から7年が経過しているため、池のヘドロはさらに蓄積し、夏場には大量のアオコが発生するなど、富士見池の水質は著しく悪化しています。

 池の浚渫についは、公園環境を守るという観点からも重要ですが、今回行った増強工事の効果をあげるためにも早急に行う必要があると考えます。区のお考えをお聞きします。 

 最後に一言申し上げます。昨日の報道で練馬区公園緑地課が、親睦の目的で開いたボーリング大会で賭博行為が行われた疑いで、警察から事情聴取を受けていることが明らかになりました。これが事実とするならば区民の信頼を著しく失墜させる行為であり、再発防止のために厳正な対応を求めるものであります。事実関係について区の明確な答弁を求めます。

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2008年6月 5日 (木)

区議会第2回定例会

 昨年よりも20日早く関東地方が入梅し、雨模様の日が続いています。

 6月2日から練馬区議会第2回定例会が始まり、現在、各会派を代表しての一般質問が行われています。

 昨日まで、8名の議員が質問を終えましたが、今議会では介護現場の人材不足や雇用不安を取り上げる議員が目立ちます。昨日、私どもの会派「民主党練馬クラブ」を代表して、白石けい子議員が質問に立ちましたが、同議員も、「福祉・介護・医療現場の人材不足対策」について取り上げました。

 練馬区における介護保険要介護認定者は、第1号と第2号被験者ともに増加し、昨年度の19994名から今年度は20796名になっていますが、現場を支えるべき事業者側は慢性的な人材不足や経営難に見舞われています。

 全日本民医連のデータによると、介護職の離職率20.2%で、全産業平均の17.5%を大きく上回り、特に訪問介護の職員は、介護保険制度の導入以来最大の8千人の減少という事態になっています。

 介護従事者は8割が女性ですが、非常勤対応が多く、不安定であるにも関わらず、勤務時間は長く、休みは不定期です。報酬はおしなべて低く、全労働者の月平均賃金33万円に比べ、介護職は21万円と12万円も低く、ホームヘルパーに至っては、平均19万円に過ぎません。(以上、白石議員の質問から抜粋)

 こうした状況では、介護従事者はやりがいをもって仕事にあたることができず、区内の事業者の集まりである事業者懇談会でも、従事者の待遇改善のための公的措置が叫ばれています。今後ますます、高齢化が進み要介護者も増加していきます。現状を放置すれば、「保険あって介護なし」という事態を招きかねず、早急な対策が必要です。

 白石議員は、介護保険においては、給付が決まっている限り、事業者の経営努力だけで解決できる問題ではなく、賃金問題を含め、福利厚生支援(住宅斡旋、研修体制強化)を全国に先駆けて練馬区が行うことを提案しました。

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2008年5月23日 (金)

三井住友石神井運動場に関する陳情が採択

 5月22日に練馬区議会文教委員会が開かれ、請願第2号「三井住友運動場について」が採択されました。陳情の要旨は以下のとおりです。

1.三井住友銀行石神井運動場を東京都が公園として整備するときには、現在ある都立野球場だけでなく、テニスコートも整備して残すように東京都に働きかけてください。

2.公園整備に着手するまでの間は、練馬区民がテニスコートを引き続き利用できるように東京都に働きかけてください。

 三井住友銀行石神井運動場(石神井町5丁目17番1号)は4haの敷地面積がありますが、このうち石神井公園B野球場部分(1.8ha)については平成11年3月に東京都が買収を済ませており、残りの2.2haを今年3月に都が買収、7月に三井住友銀行から都に明け渡されることになっています。

 今回買収した部分については、テニスコート8面(全天候3面、砂入り人工芝5面)が含まれていますが、昭和49年からこのうちの4面が、火、木、金の週3回、区民に無償で貸し出されていました。

 同テニスコートは平日にも関わらず毎月500名の区民利用があり、特に砂入り人工芝のコートは90%の稼働率となっていました。区が管理するテニスコートについては毎月3000団体の利用申し込みがあり、施設が決定的に不足しているため、今回の陳情は、都が管理する7月以降もテニスコートを維持し、区民が引き続き利用できるように求めるものでした。今年3月に、石原都知事に対し、志村区長名で同様の要望を行っている経緯もあり、昨日の文教委員会において全会一致で陳情が採択される運びとなりました。

 都の整備計画については、今のところ未定ということですが、6月2日から始まる区議会第2回定例会で採択される道筋ができたことは、都の整備計画にも大きな影響を与え、区民のニーズに応えるための大きな弾みになったと思います。

 なお、3面の全天候コートについては整備状況が悪く、ひび割れなどが生じているため、コートの補修についても同時に進め、区民が気持よく使えるコートにするために、積極的に働きかけていきたいと思います。

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2008年4月17日 (木)

環境まちづくり委員会

 本日、練馬区議会「環境まちづくり委員会」が開かれ、武蔵関公園・富士見池整備工事に関する陳情4件について審議が行われました。約2時間の委員会でしたが、この問題だけで40分間の時間が費やされ、すべての会派から広範な意見や要望が出されました。

<住民の代案について>

 今回の工事は、武蔵関公園の下流(関町北4丁目、関町東2丁目、石神井台7丁目の稲荷橋付近)の水害対策のために計画されたもので、富士見池西側の広場の地下に2800㎥の貯留槽を埋設するというものです。これにより樹木の伐採やプラスチック製の構造物を地中に埋めるなど公園の自然への影響が甚大であることから公園周辺の住民を中心に結成された「武蔵関公園の自然環境を守る会」から、環境にやさしく、かつ東京都の案よりも貯水効果があることを前提とした「代案」が複数示されていましたが、都は明確な根拠を示すことなく、これらの代案を退けてきました。今日の委員会で、こうした都の不誠実な対応について批判の声があがり、「あらためて明確な根拠に基づいて代案の是非について住民に説明されるべき」という趣旨の意見が出されました。

<東京都の対応について>

 「計画段階で工事説明会が行われなかった」「代案に対する明確な回答がなかった」「遊歩道が突然閉鎖された」「10トントラックが1日に50往復もするという重大なことが説明されなかった」等々、今回の工事に関する都の対応はあまりにも杜撰です。説明会での答弁も「木で鼻を括ったような」態度で、住民に理解を得るという姿勢とは程遠いものでした。

 平成17年9月の水害では約1万㎥の水が氾濫したといわれていますが、今回の貯水量は2800立米で、抜本的な対策とはいえず、「緊急かつ応急的措置」ということは都も認めています。今後は下流部から進められている「50mm改修工事」を順次行うとしていますが、そのためには用地買収(立ち退き)なども必要となり、住民の生活に重大な影響を及ぼす可能性があります。そういう意味で、今後の抜本的河川改修のためには、住民の理解と協力が不可欠ですが、今のような東京都の対応では、住民との信頼関係を築くことは絶対にできません。都は「まず工事ありき」という姿勢をあらため、中長期的な視点に立って住民との対話を重視しなければなりません。

<下水道の問題>

 平成17年9月の稲荷橋付近の水害は、河川の氾濫よりも下水道の内水氾濫による影響が大きかったのではないかという議論があり、実際に水害にあわれた方々の多くもそう証言しています。東京都は今回の工事で16cm水位を下げる効果があると説明していますが、その効果も未知数であり、抜本的対策のためには下水道の増強こそ必要であるということは当初から言われていました。

 環境まちづくり委員会でもこの問題が取り上げられ、区としては「水害対策のためにはまず河川改修が必要という認識だが、下水道の影響についても十分精査して今後の対策に活かしたい」という趣旨の答弁がありました。

 いずれにしても総合的水害対策のためには、多角的な見地からのアプローチが必要で、下水道改良とともに浸透枡、透水性舗装工事などを複合的に進め、また、豪雨時に的確な対応をするためにビデオを設置しての検証なども積極的に行うべきです。

<樹木の管理について>

 今回の工事では公園広場周辺の樹木41本が影響を受け、そのうち7本は老木のため伐採せざるを得ず、残りの34本は移植されます。樹木の取り扱いについても委員会で質問があり、「移植する34本については確実に行い、伐採分の樹木についても新たに植え直す」という趣旨の答弁がありました。

 現在、移植される樹木は「仮移植」の状態で、最終的な移植場所については検討中とのことですが、周辺住民からは樹木の扱いが乱暴であるとの指摘があり、確実な移植が行われ、その後の健康状態についてもきちんと区が管理するよう求めてまいります。

<合意書の作成へ>

 4月12日に東京都、練馬区、住民の三者がそろっての初めての協議が行われました。事業主体が東京都ということで、当初は工事説明会の場にも区からの出席がなく、「区の管理する公園なのに区からの説明がないのはおかしい」という声が上がっていました。今回、住民の粘り強い要請と環境まちづくり委員会における議論を経て、ようやく三者協議にこぎつけたという経緯があります。

 「説明会への出席がなかった」「議会への工事に関する報告がなかった」など、区の対応の遅れは批判されるべきですが、3月7日に住民と区との間で会合が行われた以降は、住民の意見を真摯に聞こうとする姿勢が感じられます。今日の委員会でも、公園の環境や今後の治水対策などについて「協議の継続」を求める意見が出されましたが、「土木部計画課が窓口となる」という明確な答弁があり、話し合いの継続が約束されました。また、これらの問題について住民と区との間に合意書を取り交わすことが提案されており、これについては「どのような合意が図れるか検討中」と内容は明らかにされなかったものの、合意の可能性が示されたことは評価すべきだと考えます。

 残念ながら、「自然と安全が両立する対策」という住民の提案は結実していません。しかしながら、公園の環境と治水対策の将来について継続して協議する土壌ができたことは大きな成果であり、公園を愛する皆さんの努力の賜物です。この成果は、公園周辺の住民のみならず、実際に水害にあわれた、あるいは今後水害にあう可能性のある地域の方々にとってもたいへん有益な意味を持つと思います。

 この運動は、公園の自然環境を守るということだけにとどまらず、住民参加型の公共事業のあり方を探るものに発展しています。住民無視の行政の姿勢を改めさせるためにも、今後の議論を形だけのものに終わらせず、はっきりとした成果が得られるよう最大限努力したいと思います。

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2008年3月28日 (金)

都・区・住民の協議を早急に

 武蔵関公園・富士見池整備工事について、東京都、練馬区、住民の三者による協議を早急に開催するよう求め、都議会および東京都建設局河川部に要請してきました。

 3月24日に開かれた練馬区議会「環境まちづくり委員会」で、同工事に関する陳情4件が審査されましたが、工事の是非については意見が分かれたものの、住民や区議会に対して工事内容が説明されなかったことや、結果として地域が二分されてしまったことについて批判の声が上がり、早急に説明責任を果たし、双方の納得が得られるような対策を講じるよう求める意見が相次ぎました。これに対し区側も「議会や住民に対する説明に不十分な点があった」ことを認め、「東京都に対して改めて説明会を開催するよう要請する」という趣旨の答弁がありました。

 ところが、練馬区側が提示した説明会の日程は4月12日ということで、すでに工事が始まっている現状からすれば、とても受け入れられるものではありません。公園周辺の住民からは極めて具体的な「代案」も提出されていますが、これについて納得のいく回答もないため、代案に対する明確な回答も含めて早期の説明会開催を改めて要求してきたところです。

 そもそも、計画段階で住民に対する説明がなかったこと自体が問題ですが、その後の都と区の対応も極めて不誠実です。例えば、工事が強行される段階で関町小学校のマラソン大会が予定されていましたが、都がそのことを把握していなかったこと(もちろん学校は使用許可を申請し、練馬区は東京都に伝えたとされている)。公園内の遊歩道が何の予告もなく突然封鎖されたこと。土砂を搬出するための10トントラックが延べ1000台も工事現場を往復するにも関わらず周辺住民に一切知らされていないことなど、とても住民にとっては納得のいかないことばかりです。

 3月10日のブログにも記しましたが、現工事に反対している住民も下流部の水害対策に無関心なわけではなく、はるかに安価な費用で工期も短く、現工事の貯水能力を上回る方法があると提案しています。この提案について都の幹部は「もしその工事が有効ならば、現在の工事の後に考える」などと言っていますが、水害対策のためにより有効な案であるならば直ちにそちらを採用するのが優先順位の付け方であり、下流部の住民のためにもなるはずです。

 「工事の説明責任」について、練馬区は「事業主体は東京都だから都がすべき」と言い、一方の東京都は「区議会への説明は区の主体的な問題である」などと責任の擦りあいが続き、都の説明会に区側の出席を求めても一向に実現せず、住民としてはどこに話を持っていけばいいのかわからないという状況が続いてきました。それこそが三者の協議を求める理由であり、協議が開かれなければ、住民の代案の是非も地域の分断も一切が放置される事態になってしまいます。

 有効な対策があるにも関わらずそれが行われないとすれば、双方の住民にとってこれほど不幸なことはありません。早急に三者間の協議が開催されるように強く要望します。

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2008年3月10日 (月)

自然と安全が両立できる対策を

 本日、練馬区議会「環境まちづくり委員会」が開かれ、武蔵関公園富士見池の増強工事がはじめて議題になりました。私は同時刻に別の委員会に出席していたため、委員会の内容については伝聞ですが、委員の一人から、この工事について「なぜ環境まちづくり委員会に報告されないのか」という意見が出されたのを皮切りに、区の報告責任を問う意見が相次いで出されたそうです。工事の是非については会派の意見が異なるものの、公園の管理責任者である練馬区の対応の甘さを追求する点では全会派が一致していたということです。

<東京都の説明責任>

 この工事は、平成17年9月4日の集中豪雨によって水害にあった石神井川稲荷橋付近の溢水対策として計画されたものですが、工事予定地となる武蔵関公園周辺の住民に工事の概要が知らされたのは昨年12月の説明会がはじめてでした。しかも、この時点ではすでに業者選定のための入札が終り、施工業者も決まっていたということで、住民からは「まず工事ありき」の東京都の姿勢に批判の声が上がりました。2月23日に行われた2回目の説明会でも、住民側から現状の池の底を浚渫する案や上下流の堰を可動堰にすることで調節池に本来の機能を持たせるなどの案が提示されましが、東京都は「夏の出水期に工事を間に合わせたい」の一辺倒で、住民の提案に対して十分な回答がないまま工事が強行されたため、反対の声はさらに広がっています。

 東京都は「時間がない」ことを強調していますが、この工事計画は遅くとも昨年の夏ごろまでには固まっていたはずであり、その気になれば計画段階で説明会を行うことはいくらでもできたはずです。そうしていれば、どちらの案が採用されるにしろ今のような混乱は避けられたかもしれず、計画段階での説明を怠った東京都の責任は重いと言わざるを得ません。

<練馬区の報告責任>

 平成17年9月の水害を受けて、練馬区議会は「水害防止対策を求める意見書」を全会一致で決議し、東京都知事宛に提出していますが、この内容は「石神井川稲荷橋付近の溢水対策を進めること」というもので、工事の内容にまで言及したものではありません。区議会としても決議を上げた責任があるのですから、東京都から練馬区に工事内容の説明があった時点で公園管理者である練馬区の議会にも当然報告されるべきでした。

 ところが、これまで議会に工事内容が報告された形跡はなく、工事の是非を含めて練馬区議会で議論されたことは一度もありませんでした。私は2月29日の予算特別委員会でこのことを取り上げ、さらに非公式な形でも担当課に対して議会への報告を求めましたが、その後も「東京都の事業である」という理由で行政が率先して議会に報告することはなく、今日の環境まちづくり委員会で議題に上ったのも、議員からの発議があってのことでした。

 遅まきながら、議会の場でこの問題が議論されたことは一定の前進だと思いますが、本日の環境まちづくり委員会は今定例会最後の委員会で、公式日程では4月まで開かれる予定はありません。工事はすでに始まっているわけですから、今日の議論を踏まえて早急に委員会が招集され、工事の是非を含めて慎重な議論がなされることを強く望みます。

<自然と安全が両立する対策を>

 工事に反対している住民も、決して下流部の水害対策を軽んじているわけではありません。要は「武蔵関公園の自然と下流部の安全が両立する対策があるのではないか」という提案をしているのであって、そのことに明確な回答がなされなかったことが最大の問題です。

 明日11日に水害にあわれた地域を主な対象とした説明会が開かれるそうですが、当事者である住民への説明こそ計画段階で行われるべきで、工事が始まった今の段階で説明会を行う東京都の真意を図りかねています。そもそも平成17年9月の水害では1万㎥の水が氾濫したといわれており、2800㎥の貯留槽を設置するという工事は抜本対策にならないことは明らかで、そのことを含めて被害地域に説明がなされなければ、何のために工事を行うのかはっきりしないまま闇雲に工事が進められたことになります。

 ただ、遅きに失した感は否めませんが、この説明会が工事現場周辺住民と下流部住民のそれぞれの立場を理解する場になり、その上で双方の納得の行く方向性が得られれば、それが最も望まれる結論であると思います。

 いずれにしても、東京都は「一旦工事を始めてしまったから」という考えは捨てるべきです。住民の代案は十分に検討に値するものであり、現計画よりも実質的に水害を抑制する効果があるものならば、勇気をもって工事を中止し、抜本的な対策に向けて全力を挙げるべきです。

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2008年3月 4日 (火)

予算特別委員会

 2月14日から1ヶ月間の日程で練馬区議会第1回定例会が始まっています。今定例会の最大の議案は平成20年度予算案ですが、一般会計予算規模が約2108億8470万円(前年度比115億8566万円 5.8%増)で、減税補填債の借換分を除けば初めて2000億円の大台を超える大型予算になりました。

 2月22日から、予算案を審議する予算特別委員会が開かれ、議員全員参加の下、1.都区財政調整・財政計画、2.議会費・総務費、3.区民費・産業地域振興費、4.保健福祉費、5.児童青少年費・環境清掃費、6.都市整備費・土木費、7.教育費、8.公債費等、というように予算の費目別に分けて審議が行われています。私は、このうち議会費・総務費、児童青少年・環境清掃費、都市整備費・土木費、教育費で質問に立ち、それぞれ15分から20分間にわたり質疑を行いました。

 質問の要旨は以下の通りです(今後質問する内容も含む)。

<総務費>

1.土地開発公社について

 土地開発公社が行う事業用地の先行取得については、中長期的展望に立ち、事業の必要性を十分に精査して慎重に行い、取得した土地は可能な限り早期に事業化すること。

<児童青少年費>

1.保育所の民営委託化について

 区立保育園の民営委託にあたっては、すでに委託された3園の検証を十分に行い、今後の委託化については、保護者に対する説明時期と事業者の選定時期を明記した「ガイドライン」を作成し、これをもとに行われるべき。

2.第3子誕生祝い金

 政策目的がはっきりしない現行の「第3子誕生祝い金」は廃止し、待機児童解消や子育て支援施設の拡充等々、すべての子育て家庭を支援する事業にシフトすべき。

<都市整備費・土木費>

1.富士見池増強工事について

 武蔵関公園の富士見池増強工事をめぐり周辺住民から根強い反対運動が続いている。事業主体である東京都と公園管理者である練馬区が計画段階で住民に対する説明が全く行わなかった不作為の責任であり、公共事業を行うにあたっては計画段階で十分な説明がなされるよう強く求める。

2.電線類の地中化について

 駅周辺の商店街や歩行者・自転車の通行量の多い歩道などでは電柱が通行の大きな妨げになっており、交通安全上の問題を引き起こしている。良好な街並みの形成、安全で快適な通行空間の確保、都市防災性、歩行空間のバリアフリー等の観点から、今後の街路事業や都市計画道路事業などを行うにあたっては、電線類の地中化を原則同時施工すべき。

<教育費>

1.小中一貫教育について

 小中一貫教育校の推進にあたっては9年間にわたる一貫したカリキュラムのもとで計画的・継続的な学習指導・生活指導が確立されること。さらに、小中一貫教育のメリットを最大限に発揮できる「一体型校」の設置が検討されるべき。

2.屋外スポーツ施設の充実

 区内には野球、サッカーなど比較的広いスペースを要する屋外スポーツ施設が不足している。区が買収を決めた日本銀行石神井運動場については既存の野球場、サッカー場、テニスコートなどをそのまま生かした形で活用し、広く、平等に区民に開放されることを要望する。また、屋外スポーツ施設を補完するものとして、小中学校の施設を積極的に地域に開放すべき。

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2008年1月17日 (木)

平成20年度予算が内示

 昨日、練馬区の平成20年度予算が内示され、区長および財政部門の担当者から説明を受けました。

 昨年末、石原都知事が、財政力の弱い自治体に対し3000億円の財源移譲を行う政府・与党案に合意したため、財政調整交付金削減など区の財政への影響が懸念されていましたが、今回の合意は法人事業税分(約1.3兆円)に限るもので、国に吸い上げられるのは純粋な都税分ということで、直接の影響は避けられたようです。

 今回の練馬区の予算編成は、起債の借り換えなどを別にすれば実質的に2000億円をはじめて超える規模となり、総額で約2109億円が内示されました。このうち、人件費、扶助費、公債費といった「義務的経費」は1,087億840万円で前年度比0.4%の減、道路や施設等の建設などに使える「投資的経費」は278億2000万円で前年度比36.8%の大幅増となっており、総予算における投資的経費の割合が増えているのが特徴です。

<区の重点施策>

 練馬区は平成20年度予算編成にあたり、次のような重点施策を掲げています。

1.だれもが地域で活き活きと暮らすために

  • 安全・安心パトロールカーの増車(1台)
  • 「地域防犯・防火情報拠点」(民間交番)の設置および運営費の補助
  • 幼児用ヘルメットの購入費用の一部助成
  • 生鮮食料品共同販売事業に対する支援の充実や公衆浴場の燃料費助成の充実
  • 農地保全を検討する「都市農地協議会」の設置
  • 町会・自治会が地域活動をするための手引書「仮称地域活動ガイド」の作成
  • 住民税(普通徴収分)等のコンビニ収納開始

2.だれもが健やかに暮らすために

  • 現在実施している子育て支援事業の一定回数について無料提供する「子育てスタート応援券交付事業」の実施
  • 新生児家庭への全戸訪問「こんにちは赤ちゃん事業」の実施
  • 「高齢者いきいき健康事業」の対象事業拡大
  • 精神障害者を主な利用対象とする「仮称石神井障害者地域生活支援センター」の整備

3.だれもがいつまでも学ぶことができるために

  • 「心のふれあい相談員」の配置時間の増強
  • 区立小中学校の普通教室と幼稚園の遊戯室への空調機の設置
  • 「耐震化」の積極推進と小学校の水飲栓直結化工事の実施
  • 「学校応援団」の推進と学童クラブと連携した「放課後子どもプラン事業」の実施
  • 「仮称南田中図書館」の建設工事着手
  • 「中村南スポーツ交流センター」の建設推進
  • 「仮称ふるさと文化館」の工事着手

4.だれもが快適に暮らすために

  • 「仮称中村中央公園用地」の取得
  • 「地球温暖化対策地域推進計画」の策定
  • 住宅用「高効率給湯器等設置補助」の実施
  • 廃プラスチックリサイクルのための「新分別区分の収集事業」の全地域への拡大
  • 「廃食用油の資源化事業」の開始
  • 「電線類の地中化事業」の実施
  • 「耐震シェルター等設置助成」への取り組み

5.確かなまちの未来を拓くために

  • 平成30年代初頭を目標年次とした新基本構想の策定
  • 歴史的資料を収集、整理、保存する「区政資料管理体制の整備」に向けた調査の実施
  • 「区立学校適正配置第一次実施計画」に基づく、光が丘地域の学校跡地の活用策を検討するための会議設置
  • 「練馬駅北口区有地整備」に向けた活用基本構想の作成

 以上の平成20年度予算案は、2月13日からはじまる練馬区議会第1回定例会で審議されることになっています。私ども民主党練馬クラブとしては、内容が適正であるかどうかについて精査し、賛否を決定することになります。与党が多数の練馬区議会においては、原案通り可決されることが見込まれていますが、わが会派としては、疑問点についてはきちんと指摘し、必要があれば修正動議を提出する考えです。

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2007年12月28日 (金)

区長に要望書を提出

1_2  今年5月に9人でスタートした民主党練馬クラブは、第3回定例会前に倉田れいかさんを加え、現在10人で活動しています。私たちは、本会議の一般質問、決算特別委員会、各種委員会等を通じて、行政に対して様々な提案をしてきました。これらに、業界団体、市民団体、NPO、PTA等々の団体からいただいた要望を加えて「平成20年度予算編成に対する要望書」として取りまとめ、今年1年の総決算として区長に提出しました。以下に要望項目を列記します。

<区長、企画、危機管理、総務関連>

  1. 財政権拡充と権限移譲の更なる推進を
  2. 出先機関での相談業務を専門団体と連携した形態で
  3. 各種緊急相談の連絡先表示を公共施設に
  4. 図書館との連携による広聴広報で区民参画の積極推進を
  5. 行財政改革の推進にあたり区民の「コスト意識」の醸成を
  6. 行政評価制度における第三者機関の審査を常設へ
  7. バランスシートや事業経費等、客観的・多角的検証の精度をさらに向上へ
  8. 外郭団体への補助的支出を早期に再検証
  9. 区立施設白書の改訂により、詳細な財政計画の作成と公開を
  10. 外郭団体役員の採用は民間経験者を含め検討を
  11. 事務職および技術職を含めた定期的な人事異動で緊張感維持とバランス感覚育成を
  12. 職員接遇態度の向上のため民間研修の積極的な実施を
  13. 入札資格評価基準において環境配慮や地域貢献を最重視化へ
  14. 区民ニーズを直接的に反映した公共事業を構想・設計段階から
  15. 入札登録業者の実態把握に努め、事実上の「名義のみ」受注を完全排除へ
  16. 公共工事における適正資金確保の実現を
  17. 町会・自治会への加入促進と非加入区民に対する地域防災意識の向上策を
  18. 全小中学校避難拠点地域に災害用ライフライン補修材料の備蓄を
  19. 災害時における被災動物保護策(ペットフード、特別療法備蓄、人体医薬品の動物枠設置等)の充実を
  20. 動物用避難施設設置場所の調査・検討とマイクロチップリーダーの設置推進を
  21. アニマルセラピーを含む災害時の精神面ケアの充実を

<区民生活関連>

  1. 駅構内の商業施設に対する各種の課税強化を
  2. 地域交流拠点作りを想定した空き店舗活用の推進を
  3. レジ袋削減のための事業支援を
  4. 指定保養施設制度の段階的削減を検討し統廃合を
  5. 産業融資の区負担利率の見直しと起業に対する積極的支援を
  6. 避難拠点連絡会及び町会・自治会の防災訓練に対する積極的な財政支援を

<健康福祉関連>

  1. 健康増進策を積極的に展開し、医療費の公的負担の軽減へ
  2. 都の医療圏制度の抜本的見直しの要請へ
  3. 区西部の病床数不足対策の具体化を
  4. 障害者自立支援法による1割負担軽減策を
  5. 小規模作業所の報酬支援と自主的運営を目指すための協議会の立ち上げを
  6. 障害者のための情報提供研修室設置を
  7. 視覚障害者のための音声誘導システム増設とガイドヘルパー養成を
  8. 視覚障害者の日常生活用具選定時の利用者配慮と相談センターへの歩行訓練士の配置を
  9. 重度障害者のための緊急一時保護施設の充実を
  10. 障害児の自立支援のための宿泊訓練施設の充実を
  11. 精神障害者の生活支援や就労などの社会復帰を促進するための共同作業所機能強化を
  12. 福祉園における自立支援用体験型グループホームの設置を
  13. 増税などの際の被爆者配慮と原爆展などの広報活動に対する支援を
  14. 原爆症認定制度の抜本改善の要請を国へ
  15. 公衆浴場の基幹設備改善事業の充実を
  16. 公衆浴場の広報機能を充実させる等の新たな展開を
  17. ひとり親世帯への保育・学童クラブサービスの充実、更なる就労促進、家賃補助制度の新設を
  18. 歩きタバコ防止のためのモデル地区指定や条例制定を
  19. 防災用医療品管理の外部委託を
  20. 集団検査車購入助成を
  21. 前立腺腫瘍マーカーの検査対象者を拡大へ
  22. 来年度からの特定検診項目の充実を
  23. 任意予防接種の一部負担を
  24. 医療品管理センター運営事業への補助を
  25. 注射針回収事業への補助を
  26. 病後児保育の充実と他自治体との連携を
  27. 成人歯科検診を5年ごとへ変更、妊婦検診率の向上を
  28. 口腔外科機能の充実を
  29. つつじ歯科診療所および休日急患の開設時間延長や開設日増加を
  30. 介護保険制度下の現場実態把握および問題点整理、その早期解決の検討を
  31. 介護保険ショートステイサービスの収容数拡充を
  32. 介護保険ケアマネージャー、訪問看護師、ホームヘルパーの質の向上を
  33. 有償在宅福祉サービス実施団体への支援策の継続を
  34. 保育園民間委託は保護者や地域区民との十分な話し合いによる新たな保育サービス構築を前提に
  35. 育児休業制度の周知徹底を機会あるごとに
  36. 家庭福祉員制度での認証保育所並み保育料補助、延長料金の引き上げ、期末加算基準の見直しを
  37. 家庭福祉員精度での緊急時サポートシステムの構築と週休2日制の導入を
  38. 保育室の認証化への移行サポートを充実へ
  39. 新成人の自主性を高める開催場所やプログラムの検討を

<環境まちづくり関連>

  1. 浮遊粒子状物質測定の充実を
  2. ゴミ排出マナーの周知徹底
  3. 街区路線、缶・ビン用コンテナの補充を
  4. 「ねりまの大地」の初期目的に沿った情報発信等の行政努力を
  5. 家庭の生ゴミ対策の早期具体化を
  6. 容器包装リサイクルの強化推進を
  7. 収集車両の事故防止をさらに推進へ
  8. 粗大ゴミ収集業務のサービス向上と区独自の取り組みの検討を
  9. 大江戸線光が丘以西延伸の早期実現を
  10. 練馬高野台駅以西の西武線高架化事業の早期着手を
  11. 密集市街地整備の積極的推進を
  12. 建築相談の積極的支援を
  13. 東京都との連携強化に努め、172号線春日町・早宮部分の早期完成を
  14. 外環道南伸にあたっては環境と地域住民との協議を最優先に
  15. 実施率が向上しない民間施設の耐震・省エネ対策の推進策を
  16. 民間施設の生垣・緑化助成の利便性を高め、充実を
  17. 区立施設の屋上・壁面緑化の推進を
  18. 放置自転車対策を民間と協働で強力な推進を
  19. 石神井北口駐車場の利用率向上を
  20. 災害予測を念頭に地籍調査の事業実施計画及び執行の早期実施を
  21. 景観等への配慮を含め共同溝敷設による電柱地中化を
  22. バリアフリーの観点から施設のみならず歩道・公園の早期整備を
  23. 緑被率算出にあたっては農地を除いた緑地状況を定常的に把握へ
  24. 後継者育成を含め農地確保のための制度改正の要請を
  25. 苗木配布事業を柔軟で効果的な緑化策へ
  26. 交通弱者の歩行者のために自転車専用道のモデル設置を

<教育関連>

  1. 学童数の過多・過少校対策を講じる際に地域ニーズの的確な把握を
  2. 全小中学校にAEDの設置を
  3. 地域住民や保護者による外部評価制度の導入を
  4. 全小中学校のバリアフリー化を推進へ
  5. 校舎耐震診断結果に基づく改修の早期実施を
  6. 図書館内の視聴覚設備と学習スペースの充実を
  7. 小中学校以外の児童施設の耐震化実施を
  8. 男女トイレの完全分離と衛生管理の充実を
  9. 教育現場に支障のない範囲で空き教室の多面的な活用を
  10. スクールカウンセリングを適正配置・日程枠拡大の観点から充実を
  11. 海外派遣選定は在籍数に応じた枠組みで
  12. 障害児通常学級通学の環境整備を
  13. 学校飼育動物の研修会や訪問による講習充実の支援策を
  14. 学力に偏らない自然体験、ボランティア体験、集団活動体験の充実を
  15. 学校長中心の特色ある学校づくりに資する財政面の充実を
  16. 学校開放予算の増額を
  17. 専任教員・非常勤講師の配置を均等に
  18. 総合教育センター機能を大幅に拡充を
  19. 部活動の指導員増員を
  20. 私立幼稚園の保護者軽減負担、入園及び教育環境整備補助のさらなる充実を
  21. 社会教育団体と社会福祉協議会の共同企画推進を
  22. ボーイスカウト等の育成団体との連携推進を

<選挙関連>

  1. 投票率向上のための効果的な広報活動を
  2. 選挙公報の音声化を

<監査関連>

  1. 常設外部監査制度の導入を

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2007年11月 2日 (金)

文教委員会視察

 私が所属している練馬区議会文教委員会の視察が10月30日、31日の1泊2日で行われ、和歌山県の2市(田辺市、和歌山市)を訪れました。

Pic_0064  初日に訪れた田辺市は、紀伊半島の南西に位置し、観光地として有名な白浜に隣接しています。平成17年5月に田辺市、龍神村、中辺路町、大塔村、本宮町の1市、2町、2村が合併して新「田辺市」として生まれ変わり、人口約8万4千人の都市となりました。面積は和歌山県の約22%を占め、県内で一番の広さがあります。農林漁業が盛んで、特に「紀州梅」、「備長炭」、「みかん」が特産品として知られており、弁慶生誕の地としても有名です。

Pic_0066  田辺市では「備長炭記念公園」、「田辺市役所」、「会津小学校」等をまわりましたが、この日のメインは総合型スポーツクラブの視察でした。

 総合型スポーツクラブは、文部科学省が推進している「スポーツ振興基本計画」に基づく取り組みで、「総合型」とは、3つの多様性(種目、年代、技術)を包含していることを意味します。このような多様性をもち、日常的に拠点となる施設を中心に、地域住民個々のニーズに応じた活動が、質の高い指導者の下で行うことを目指しています。

Pic_0083  今回は、田辺市内で最も先進的な取り組みを行っている「NPO法人会津スポーツクラブ」を見学しましたが、同クラブは平成11年の計画書提出にはじまり、運営委員会、指導者研修会等々を経て、平成14年にサークル部門10種目、スクール部門4種目の計14種目でスタートしました。

Pic_0096  活動拠点となっている会津小学校は、田園地帯の広がるのどかな場所にあります。現地に到着した時には「田舎の学校にしては、そんなに校庭は広くないな」という印象でしたが、校舎の裏側にも大きな校庭があることを知り、自分の認識の甘さを思い知りました。この日は「陸上&なわとび」の活動が行われていましたが、会津小学校の児童を中心に地域の20人ほどの子どもたちが元気に飛び跳ねていました。

 和歌山県は野球が盛んなところで、高校野球でも箕島や智弁和歌山など強豪校がひしめいていますが、表の校庭で出合った少年野球チームの子どもたちに聞くと、週に6回も練習しているということで、都会との環境の差をまざまざと感じさせられました。東京では公立の高校が甲子園に出ることは滅多にありませんが、スポーツクラブの理事長に聞いたところ、和歌山県では県立を含めた半数近い高校が甲子園を経験しているということで、このような層の厚さはやはり子どもの頃からの恵まれた環境があってこそなのでしょう。

 とはいえ、日本の子どもたちは、野球なら野球だけ、サッカーならサッカーだけというように、種目が偏りがちです。特に子どものころは、複数の種目を経験した方が身体の育成のためにも、自分に何が向いているかを知る意味でも望ましいとされ、スポーツ大国のアメリカでは、複数の種目を経験させるのが普通です。日本では複数のプロスポーツから声をかけられたということは聞いたことがありませんが、アメリカではMLB(野球)とNFL(アメリカンフットボール)など複数の種目で同時にドラフトされることも決して珍しいことではありません。もちろん、プロとしてスポーツをする人はごく限られていますが、体力の向上が主目的でスポーツをしている大多数の人たちにとっても、日本的なやり方は改善されるべきでしょう。

 会津スポーツクラブでも同様の悩みは抱えているようで、とくに既存の少年野球チームなどとの連携が大きな課題となっているようです。また、「総合型」の3つの理念のうち、「世代」という観点では、会員が小学生と高齢者に偏っていて、とくに高校生から中年層までの取り込みが難しく、この他にも、「スポーツ関連団体とのネットワークづくり」、「指導者等の人材不足(人材育成)」、「受益者負担の理解(資金不足)」、「学校の部活動との連携」などが課題として挙げられています。練馬区でもSSC(練馬区総合型地域スポーツクラブ)を支えるNPOの6つの団体が活動していますが、農村部と都市部の違いこそあれ、抱えている悩みは同じようです。

 日本では、伝統的に学校(部活)中心のスポーツが主流でした。しかしながら、少子化の影響から学校単位でスポーツクラブを維持することが困難になっており、最近では、複数の学校にまたがる部活やクラブチームが増えています。チーム編成のためには、そのこと自体は奨励されるべきですが、「種目が偏りがちになる」、「中間年齢層にスポーツをする機会がない」という本質的な問題は解決されていません。総合型スポーツクラブはこの一助として発足したはずですが、超えるべきハードルはまだまだ多いというのが現状です。

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2007年10月23日 (火)

区の備蓄体制は万全か?

 10月19日で区議会の第3回定例会が終わりました。3定は平成18年度決算を中心に審議されましたが、今年4月に初当選した私にとっては、予算の成立に関わっていないわけで、その執行についての審議をすることには戸惑いがありましたが、決算特別委員会の審議を通して私なりに疑問点をぶつけ、新たな提案を行いました。

 年が明けてからの第1回定例会では、いよいよ平成20年度予算が審議されるわけですが、今回の決算審議は、予算審議に向けての貴重な経験になったと思っています。私にとっては20年度予算が始めて成立に関わることのできる予算ですから、いまから情報収集に努め、万全の準備で臨みたいと思います。

 さて、今日は災害対策としての練馬区の備蓄体制について触れたいと思います。「危機管理」は住民の生命と財産を守るという点で、自治体にとって最も大きな役割の一つであると考えており、特に大規模な地震の対策については、第2回定例会の一般質問でも取り上げましたが、今回の決算特別委員会の質問でも、主に避難拠点となっている区立小中学校の備蓄体制について聞きました。

 9月3日の当ブログでも紹介しましたが、練馬区では103校の小中学校に600人分の食糧等の備蓄を行っています。この600人分というのは、平成7年の阪神・淡路大震災で、被災地の約1割の人が避難したことが積算根拠になっています。つまり、練馬区の備蓄計画を作成した平成8年当時の人口が60万人で、この1割にあたるのが6万人。小中学校が103校あるから、約100分の1で600食という計算に基づくものです。しかしながら、現在の練馬区の人口は70万人に近づいており、以上の根拠に基づくのであれば700食が必要なはずであり、まず、現在の備蓄数で足りるのかどうかという疑問が生まれます。

 また、103校が一律600食という体制にも疑問があります。区内の小中学校には様々な立地形態があり、住宅地の中にあるものと、幹線道路沿いやオフィス街に近いところなどでは避難者の数が異なることが考えられます。例えば日中に地震が発生すれば帰宅困難者が出ることが予想され、幹線道路沿いにある学校では、より多くの避難者に対応しなければならなくなるでしょう。

 さらに、練馬区が発行している「防災の手引き」という冊子によれば、「冬の夕方18時、風速6メートルという条件下で、東京湾北部を震源地とするマグニチュード7.3の直下型地震が発生した場合、1日後の避難所生活者は9万7,847人」と試算されています。つまり、以上の内容の地震が発生した場合には1避難所あたり約950人もの避難者を受け入れなければならないわけで、これは区の備蓄計画の想定をはるかに超えています。

 これらの指摘に対し、区の防災計画担当課長は「(備蓄が)足りなくなった場合に備えて、災害対策本部である防災課と、現場の避難拠点との間で連絡を密にしながら、補給体制を整えていく」。つまりは足りない分については補給で対応するという趣旨の答弁があったわけですが、「必要なところに必要な物資が届かない」というのは、過去の震災でも経験したことであり、まして、首都圏で大地震が発生した場合には、どんな不測の事態が起きるとも限りません。

 以上のことからはっきりしたのは、現時点で行政の備蓄体制は決して充分ではないということです。今後とも備蓄を含め、総合的な防災対策を区に求めていきますが、備蓄については個人でもできることです。災害時には家を失うなど本当に困った人にこそ手厚い対応が必要です。そのためにも個人としてできることはしておかなければならない。このことをあらためて痛感しました。

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2007年10月17日 (水)

幼稚園・保育所の耐震化

 本日、第3回定例会における最後の決算特別委員会が開かれ、各会派からの意見表明および平成18年度決算の採決が行われました。私たち「民主党練馬クラブ」としては、「予算執行について、さらに効率的で公平性の高い運営を求めながら、平成18年度予算の執行に大きな齟齬がなかった」として、認定すべきという結論を出しました。一部に疑問の残る点もありましたが、わが会派から、すがた誠政調会長が、これまで会派のメンバーが質問した事項をとりまとめ、行政に対して善処を求めたところです。

 さて、私は9日に教育費について質問しましたが、その中で、公益性の高い民間施設、とりわけ私立幼稚園、保育所などの耐震化について区の姿勢を質しました。

 練馬区では、区立の小中学校などの区立施設については平成23年度までに耐震化を100%達成し、民間の建築物についても平成27年度までに90%の耐震化を達成する計画が示されています。しかしながら、区立小中学校の耐震化率はいまだに6割に達しておらず、私立幼稚園については、耐震診断を行っていないところが5園あり、また、診断後に要改修とされたところが3園あったということですが、完全に実態が把握されているわけではありません。

 私が今回の質問で強調したのは、とくに私立幼稚園、保育所の震災時におけるガラスの飛散防止対策についてでした。区に確認したところ、区立の小中学校および幼稚園、保育園は強化ガラスにするなり、飛散防止フィルムを貼るなりの何らかの対策を100%行っているということですが、私立幼稚園、保育所については園によってまちまちで、対応が事業者に任されているのが実態です。私の質問に対する区の答弁によると、ガラスの飛散防止対策を行っている幼稚園は42園中28園で、全く実施していないだろうと思われる園が2園、残りの12園については一部実施ということでした。

 耐震化については一般住宅など民間の建築物についても助成制度があり、幼稚園や保育所のような公共性の高い建築物については助成率が手厚くなっていますが、ガラスの飛散防止対策に対する助成制度はありません。区内の幼稚園でいえば、区立が5園、私立が42園と圧倒的に私立の割合が高く、また、3歳から5歳までの幼児の9割近くがなんらかの保育施設に通っているという現状を考えると、耐震化やガラス対策についても義務教育と同じ枠組みで考えるべきであると考えます。区立の幼稚園、保育園では速やかな耐震化と100%のガラス対策が行われているのに、私立は事業者まかせというのでは不公平だということもいえます。そういう意味では、私立幼稚園、保育所の地震対策についてはもう一歩踏み込んだ制度が必要で、少なくともガラスの飛散防止については何らかの助成制度を創設した上で、幼稚園、保育所を含め公共的な場所については義務化すべきではないかという意見を表明したところです。

 小さな子どもたちの命と安全を守るのは大人たちの義務であり、行政の義務です。制度改正に向けて、皆様からもご協力いただければ幸いです。

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2007年10月11日 (木)

区長交際費について

 今年4月の区長選挙において、志村区長は「交際費50%カット」という公約を掲げていました。現在、平成18年度決算が議会で審議されていますが、18年度予算に計上された区長交際費は300万円で、うち、実際に使われた額は約234万円でした。区長交際費は主に会費、香典、お祝い等に使われていますが、一部には支払い先が公開されない場合もあり、区民からも透明性を高めると同時に、極力削減すべきという声があります。

 私は10月1日の決算特別委員会で、区長交際費と議長交際費について質問しました。まず、「50%カットというのは18年度の予算額(300万円)を半減させるのか、実際に執行された約234万円を半減するという意味なのか」を質したところ、予算額に対してという回答でした。この回答を受けて「平成19年度の執行額は150万円に抑えて、来年度(20年度)は予算計上から150万円にするのか」と質問したところ、「19年度はすでに執行が始まっているので、限りなく半額を目指し、平成20年度は150万円を目途に計上する」との答弁でした。

 そもそも選挙は18年度予算執行後の4月だったわけですから、「50%カット」は本来であれば実際の執行額に対して行われるべきですし、19年度から完全達成させるべきだとは思いますが、少なくとも今回の答弁の内容が実行されるかどうかについては、きちんと見極めたいと思います。

 また、議長交際費については、平成18年度の予算額150万円に対して、3分1の約50万円しか使われていません。このこと自体は悪いことではありませんが、「3分の1しか使われていないのだとすれば、予算編成の段階でせめて半額に抑えることが可能ではないか」という趣旨の質問をしました。これに対しては「補正ができるような費目ではない。支出の予測がつかない性質から一定の幅をもたせるために適正な予算」との答弁でしたが、制度上、補正ができないわけではないし、区の行革に対する姿勢を示すためにも極力削減すべきという意見を強調しました。

 平成18年度に234万円だった交際費を平成20年度には150万円以下に抑えることができるのだとすれば、議長交際費についても削減は可能なはずです。全体の予算からすればわずかな額という見方もありますが、交際費のように区民にも見えやすい部分から改めていく姿勢が真の行革を達成するために必要だと思います。

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2007年10月 2日 (火)

決算特別委員会が始まりました

 昨日10月1日から、練馬区議会「決算特別委員会」が再開され、連日4時間にわたる審議が行われています。

 「決特」は毎回決算書の会計ごとに審議が行われ、昨日は「議会費、総務費」、今日は「区民費、産業地域振興費」が議題となりました。私たちの会派(民主党練馬クラブ)では、各会計ごとに担当者を割り振って質問していますが、私は昨日の「議会費、総務費」、5日の「都市整備費、土木費」、9日の「教育費」についてそれぞれ15分ずつ質問することになっており、昨日は「区長交際費および議長交際費」、「広報関係経費」、「防災施設維持管理費」等について質しました(詳細については会議録が掲載され次第お知らせします)。

 「決特」は全員協議会室で行われ、区長をはじめとした区役所の職員と議員全員の席にマイクが置かれており、本会議の一般質問とは違い、一問一答形式の質問ができます。そのため、行政の答弁に納得いかなければ、持ち時間の範囲内で何度でも質すことができるので、本会議よりも、より深い議論を行うことができます。また、答弁側はもちろんですが、質問する議員も答弁によって臨機応変に対応しなければならないので、行政、議員双方に緊張感が生まれ、良い質問を行うためにはそれなりの準備が必要です。

 私自身、初めてのことで緊張の連続ですが、所属委員会に関係ない質問もできるので、他の質問のやり取りを含めて大変いい勉強になっています。

 とはいえ、不思議というか、どうも納得いかないのは、これまでの決特で区長自らが答弁に立つことが1度もないということです。他の自治体では理事者の答弁を制してでも発言する区長もいるということですが、練馬区の伝統なのか、ことこの委員会に関しては一切区長の発言はありません。理事者の答弁を信頼しているといえばそれまででしょうが、練馬区に対する愛情というか熱意を感じられないのは決して私だけではないと思います。

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2007年9月21日 (金)

やっぱり変な本会議

 昨日から区議会の一般質問が始まりました。わが会派「民主党練馬クラブ」からは、山田かずよし議員(昨日)と白石けい子議員が質問を終え、明日はかとうぎ桜子議員が質問に立ちます。

 私が質問した第2回定例会のときにもブログで紹介しましたが、一般質問は議員一人につき25分間の質問時間が与えられ、20分間の答弁時間で計45分間で行われています。会議の形式は国会の代表質問と同じで、最初に議員がまとめて質問を行い、それに対して区長をはじめ幹部職員がまとめて答弁するというもので、答弁後の再質問も1回しか認められていません。これでは、議員が役所の答弁に納得できない点があっても十分に質すことができず、一般質問は形骸化していると言わざるを得ません。

 国会の代表質問も同じ形式ですが、国会は委員会中心主義をとっており、法案についての詳細な審議は委員会で行われるため、本会議場における若干の形式主義は容認できますが、委員会で実質的採決が行われない区議会においては、本会議の審議をもっと活発化させるべきであり、その方法として、まずは一般質問を一問一答方式に変えることから始めるべきです。

 本会議場で、質問者が区長や幹部職員に背を向けて質問するという形も不自然です。質問者は議員にではなく行政に対して質問しているのですから、本来は行政に向かって話すべきですし、そもそも、一問一答形式を採用するためには、今の本会議場では、構造上発言者がいちいち演壇に上がらなければならず、あまりにも非合理的で、現実的には不可能です。

 練馬区議会には本会議場の他に全員協議会室という部屋がありますが、議員と行政が円卓を囲むような形になっていて、すべての席にマイクが設置されているので、本会議場よりは活発な議論が期待できます。10月1日から実質的な審議が行われる決算特別委員会はこの部屋で行われますが、私は、本会議も全員協議会室で行うべきだと考えています。

 私は、立候補を決意したときから「議会改革」の必要性を訴えてきましたが、区議会で行われる会議のほとんどすべてが行政について審議される場で、「議会のあり方」について話し合う場は、各会派の代表が集まる「幹事長会」しかなく(議事録は公開されません)、新人議員の私が議会改革を主張する場がありません。そもそも、議員だけが集まって議会改革を語ったとしても、どれだけの自浄作用を発揮できるかは疑問であり、私は、議会改革に関する審議会などを設置して、有識者や区民の意見に基づいて、特別委員会を設置し、公開の場で議会改革を審議すべきだと考えます。

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2007年9月19日 (水)

第3回定例会が始まりました

 今日から10月19日までの予定で、練馬区議会「第3回定例会」が始まりました。私にとっては6月の「2定」に続き、2回目の議会を迎えることになりました。「2定」では、初議会で初質問という大役をつとめさせていただきましたが、「3定」の目玉は平成18年度決算、特別委員会で私にも質問の機会が与えられます。いま、会派で質問内容を調整中ですが、私としては、学校教育、防災、産業振興等について聞ければと思っています。

 初日の今日は、区長の所信表明にはじまり、今定例会に提出される議案の説明、決算書の説明等が行われました。明日から3日間は本会議で一般質問が行われ、わが会派(民主党練馬クラブ)からは、山田かずよし副幹事長、白石けい子議員、かとう木桜子議員が質問に立ちます。

 今定例会には決算のほか、34の議案(条例案、補正予算等)が提出されました。一つ一つの議案をよく吟味して、会派として、また私個人としても誤りなき判断をしていきたいと思います。お気軽にご意見・ご要望をお寄せください。

 なお、「民主党練馬クラブ」の一員として、新たに「倉田れいか」さんが加わりました。9名だった会派が二桁の大台に乗り、決算特別委員会における質問時間も従来より9分間増えて、1回につき45分間の質問を行えるようになりました。これで、わが会派は現職と新人がちょうど5人ずつになり、ますますフレッシュな布陣でがんばっていきたいと思います。

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2007年9月13日 (木)

決算特別委員会が開かれます

 今月19日から練馬区議会第3回定例会が行われます。「3定」では決算特別委員会が開かれ、平成18年度決算についての審議が議員全員で行われる予定です。

 公的機関の財政は予算ばかりが注目され、決算はなおざりにされがちです。一般企業では、健全経営のために予算より決算が重視されていますが、国会を見ても明らかなようにわが国では相変わらずの予算偏重主義が続いており、放漫財政の元凶ともいわれています。

 民主党練馬クラブでは特別委員会に備えて、決算書を相手に日々勉強を続けているところですが、練馬区の財政についてお気づきの点があればお知らせいただければ幸いです。区民の視点で区の財政を考え、効率的かつ「行きとどいた区政」を実現するためにぜひともご協力をお願いします。

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2007年6月29日 (金)

初議会を終えて

20070629191208  私にとって初の議会となった第2回定例会が27日に終了しました。初議会で初質問(※一般質問の動画はこちらからご覧いただけます)という緊張感もあり、あっという間の23日間でしたが、私なりにいくつか考えさせられることもありました。

 まずは、本会議における一般質問の形式です。練馬区議会の場合、1人につき25分間の質問時間が認められており、質問に対して20分間の答弁の時間が用意されていますが、一問一答ではなく、全ての項目をまとめて質問して、それに対する答弁がまとめて行われるという形式(国会の代表質問と同じ形式)ですので、区長や理事者(区役所の幹部)の答弁に不満な点があってもなかなか追求することができません。議会のルール上は2度までの再質問が認められていますが、質問時間をオーバーすると再質問も打ち切られる場合があり、実質的には深い議論をすることは不可能です。

 区議会では本会議のほかに全員協議会委員会(5つの常任委員会と4つの特別委員会)で議論する場もありますが、全員協議会と委員会はいずれも原則として定例会に提出された議案(条例案)について議論する場であり、区政に関することを何でも自由に質問したり提案したりする場は基本的に本会議の一般質問でしかできません。

 今のやり方だと一般質問は形骸化してしまっており、区政について幅広く自由闊達な議論をするためには、一問一答形式にする必要があると考えます。この形式なら、行政の答弁に納得がいかなければ何度でも繰り返し質問できるし、行政も「役人答弁」に終始することはできなくなります。議員にとっても役人答弁を追及するには「言いっぱなし」ではなく、問題点をきちんと整理するために勉強をしなければならないので、議会の質の向上にもつながると思うのです。

 現在の本会議場のレイアウトだと、質問者も答弁者も発言の度に演壇まで行かなければならず非効率だという話もありますが、それならば一般質問はすべての席にマイクが設置してある全員協議会室で行えばいいのです。何も本会議の形式にこだわることはなく、どうすれば今よりも深い議論ができるかということを優先して考えるべきです。

 本会議の一般質問に比べれば、全員協議会や委員会の審議はある程度自由が認められているので(一問一答形式)、本会議よりは有意義な議論が期待できます。ただし、定例会に提出される議案は会期がはじまる直前に議員に配布されるため、正直、行政に対抗するだけの充分な勉強をする時間がありません。

 私たちの会派「民主党練馬クラブ」では、議案が付託される委員会の構成員が議案の中味を勉強して、会派総会で議論し、最終的に賛否を決めることになっていますが、個々の議員が議案について勉強する時間が限られているため、残念ながらなかなか議案の中味を突き詰めた議論ができないのが実情です。議案についてはできるだけ早い時期に議員に提示する必要がありますし、議員の側も、担当者が責任を持って中味を詳しく勉強しなければなりません。

 私は、選挙運動を通じて「議会改革」の必要性を訴え続けてきましたが、今回の定例会を経験して、その思いを一層強くしたところです。これを形にするためには、議会の伝統や慣習など超えなければいけないハードルがいくつもあるし、野党の立場でどこまでできるかという問題もありますが、本来の議会の存在意義を取り戻すために、あきらめることなく主張し続けたいと思います。

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2007年6月19日 (火)

本会議で質問しました

 私にとって初めての議会となる第2回定例会が行われています。6月14日の本会議において、新人議員としては最初の一般質問を行いました。本会議の模様については練馬区議会のホームページで動画像をご覧いただけますが、以下、質問の全文を掲載します。

 

<外郭環状道路青梅街道インターチェンジについて> 

 私は民主党練馬クラブを代表して、一般質問を行います。

 まず、外郭環状道路の都市計画案について、とりわけ、ハーフインターチェンジとして計画が進んでいる青梅街道インターチェンジの必要性について伺います。外郭環状道路の整備は練馬区の最重要課題の一つであり、本線の中央高速道路、東名高速道路への延伸については首都圏の慢性的な交通渋滞の緩和などに効果を発揮するものと考えており、私個人としても計画そのものを否定するものではありません。しかしながら、青梅街道インターチェンジについては、この計画が実施された場合には計画地にあたる約110戸もの世帯が立ち退きを余儀なくされると同時に、「換気塔」の設置による大気汚染、アクセス道路となる青梅街道や周辺生活道路の混雑、現在生活道路として使われている街路の5箇所が分断されるなどコミュニティーの分断、交通安全上の問題や幼児・児童に与える精神的影響等々、様々な問題点が指摘されています。

同インターチェンジは、当区と杉並区にまたがる形で計画されていましたが、南側の出入り口にあたる杉並区は、平成156月の「青梅街道インターチェンジに関わる杉並区の方針」のなかで、「みどり豊かな住宅地である善福寺地域の環境保全を重視すると、この地にインターチェンジは建設すべきではない」という考え方を明確にした上で、「区民の意向を調査した結果、全体では賛成が約6割、反対が約4割であったが、地元の善福寺地域では約8割、西荻地域では約6割近い区民がインターチェンジ設置に反対の意向を示している。区民との協働をまちづくりの基本理念とする区としては、こうした地元の区民の意向をもっとも重視する必要がある」との決断を下しました。以上のような杉並区の決定によって、同インターチェンジの都市計画案は、一般的な構造である南北両側に出入り口のあるフルインターチェンジではなく、練馬区側にあたる北側のみの出入り口で、関越自動車道方面のみ行き来が可能なハーフインターチェンジになっています。

さて、区民のニーズが大規模開発型のものから生活の質を重視したソフトの面に転換してきた今日、大規模な公共事業を行うにあたっては、区民の安全や環境を優先するとともに、中長期的展望に立って住民合意や採算性などを充分に考慮すべであり、杉並区の決定はこのような流れに沿ったものと考えます。当区においても、地元の町会が実施した調査で91%の住民が計画に反対していますが、インターチェンジの設置について杉並区と全く別の結論が出された理由をお答えください。

平成156月発行の「練馬区都市計画マスタープラン」では、同インターチェンジの計画地にあたる上石神井駅、武蔵関駅周辺地域を練馬区の「第7地域」に分類し、この地域の特性について「全体に良好な住宅地が広がり、みどりと水に恵まれた地域」と評価した上で、まちづくりの指針として「地域特性とコミュニティーを大切にし、景観に配慮した美しいまちづくりを推進する」さらには、「外郭環状道路についても、広域性のみならず、まちづくりの面、地域社会や環境への影響も重視し合意形成を図る」と明記されています。しかしながら、立ち退きや街路の分断、20mにもおよぶ換気塔の設置等々、青梅街道インターチェンジの計画は、まちづくり指針とあまにもかけ離れた計画と言わざるを得ません。都市計画マスタープランと青梅街道インターチェンジ建設の整合性について区長はどのようにお考えかお答えください。

また、当区では、「現在ある大泉インターチェンジを正常に機能させる」という観点から同インターチェンジの設置を求めています。確かに、大泉インターチェンジ周辺の渋滞解消は区政における重要課題ですが、本線の中央道、東名道への延伸が達成されれば、現状の約3割の交通量減少が見込まれており、青梅街道インターチェンジの建設が大泉インターチェンジ付近の渋滞緩和に及ぼす効果は限定的なものと考えますがいかがでしょうか。

また、本線の延伸によって、環状8号線の交通が約2割削減されると試算されていますが、これについても本線の延伸による効果であって、青梅街道インターチェンジとの因果関係はごく軽微なものであると考えますがいかがでしょうか。以上の2点については交通量の試算等、具体的な数値をあげてお答えください。

「外環の都市計画変更案に関する練馬区意見に対する区民等からの意見の概要および区の見解について」をみますと、ハーフインターチェンジなら必要ないという意見が多くみられます。また、東京外郭環状道路調査事務所の試算では、青梅街道インターチェンジが建設された場合に練馬区民が利用する割合は、平成32年で20%、平成42年では15%と、区民が受ける利益は限られており、区内で最も利便性を享受すると考えられる南西地区においても、要望が圧倒的に多いのは中央道、東名道方面へのアクセスであって、関越道方面のアクセスではありません。

以上の点を踏まえると、青梅街道ICを設置した場合に計画地周辺の区民が受けるデメリットと、区民全体が受けるメリットを比較すれば、前者については生活に回復不可能な重大な支障をきたす怖れが大きいのに対し、後者については区民が享受できるメリットは限定的で、明らかに不利益が利益を上回ると考えざるを得ません。したがって、青梅街道ICの計画はハーフインターチェンジになった時点でその必要性が失われたものと考えますが、区長のご見解をお聞きします。

<地方選挙におけるマニフェストの導入について>

 次に、今回の区長選挙から導入されたマニフェストについて伺います。いま、自治体を取り巻く環境は大きく変わりました。機関委任事務という国の下請け的な仕事が大半を占めていた時代は終わり、国と地方との関係は上下・主従の関係から、対等・協力の関係に置き換えられました。さらに、地方分権一括法や三位一体改革によって国から地方への税財源の「分権化」が進み、国や都からの補助金による下請的行政から、より地域に密着した視点で自らが計画し自らの責任で行う主体的行政に変わることが求められています。

 権限も財源も大きくなったこれからの自治体は、従来の保全型、補正型、あるいは更新型の事業を中心とした「事業自治体」から、過去の目標値にはとらわれず、住民のニーズに基づいて新しい目標値を設定して実現する「政策自治体」へと脱皮を図る必要があります。

 以上のような観点から、今回の統一地方選挙においてマニフェストが導入されたことは歓迎すべきことです。選挙において有権者が求めている情報は、耳障りのいいスローガンではなく、具体的な数値目標を掲げ、財源を示し、その工程を明記した政策であり、これがマニフェストであると考えます。

 今回の選挙で配布された区長のマニフェストは、「安全・安心と活力のある練馬の実現」「環境にやさしい快適な練馬の実現」「スリムな行政の実現」「少子高齢化対策など健康・福祉の充実」「教育の充実と文化・スポーツの振興」という5つの柱からなり、23項目の政策が掲げられていますが、具体的な数値目標や財源や工程について詳しく示されたものとはなっていません。

 例えば、「安全・安心と活力のある練馬の実現」の項目に、「商店街を快適で魅力的に。アニメで練馬を元気にします」という政策がありますが、具体性に乏しく何を目指しているのかがよくわかりません。商店街の振興策については、区長の所信表明でも触れられていましたが、改めてこの政策の中味を具体的にご説明いただくとともに、どのような工程と予算組みで政策を推進するお考えかお示しください。

 また、区長が今回お示しになったマニフェストは区民との間の契約であり、23の項目については何らかの形で数値目標、財源、工程を区民に明確に示す必要があると考えますがいかがでしょうか。同時に、区長の任期途中あるいは任期終了後に、自らが示されたマニフェストについて、達成度を区民に報告することは行政の長としての義務であると考えますが、区長のご見解を伺います。

<学校選択制について>

 次に学校選択制についてお聞きします。学校選択制については、その是非を含めて様々な議論がなされてきたところでありますが、一般的に、制度のメリットとしては、①保護者の学校への関心が高まる。②学校間に競争意識が生まれ切磋琢磨する。③情報が外部に公開されるためいい意味での緊張感ができる、などがあげられ、逆にデメリットとしては、①特定の学校に人気が集中し、学校間格差が広がる。②地域との連帯感が薄れる。③保護者が風評に振り回されやすい、などが指摘されてきました。当区では、平成17年度から学校選択制が実施され今年で3年目を迎えたわけですが、これまでの実績を総括して、まず、当区における制度のメリット、デメリットについてどのような点が挙げられるかお答えください。

 当区における制度の利用者の推移をみると、平成17年度1294名、18年度1326名、19年度1460名と、徐々に増加する傾向にありますが、学校別の選択希望者数をみると非常にバラツキがあり、特定の学校に希望者が集中しています。例えば、石神井中、大泉中などは3年連続で受け入れ可能人数をはるかに超える希望があり、いずれも抽選を行っていますが、逆に、選択希望者数が常に1ケタ台で推移している学校も少なくありません。このような、いわゆる「不人気校」は、当区以外の自治体と隣接しているなど、立地的なハンディもあると考えられますが、一方で、何らかの問題点、例えば学力が他校より劣っているとか、いじめや学級崩壊などの問題を抱えているのではないかという懸念が当然生まれます。立地などの条件は別に、選択希望者数に大きな違いが生じている理由について、当区としてはどのように分析をされているのか、具体的にお答えください。

 学校選択制の最大の意義は、それぞれの学校が切磋琢磨し、結果として区立中学校全体のレベルを上げていくことにあると考えます。例えば、ある学校はクラブ活動に力を入れているとか、図書館が充実しているとか、ユニークな総合学習を行っているとか、それぞれの学校が特色を持つことは良いことですが、一部の学校だけに人気が集中し、著しい格差が生じることは望ましいことではありません。また、学校内に特段の問題がないとしても、学区内から子どもがどんどん去っていき、学校や地域が寂れていくことは決していいことではないし、これを放置すれば将来の学校統廃合へ向けてのいわゆる「立ち枯れ政策」とも受け取られ、ますます学校の活力が失われる危険性があります。こうした観点から不人気校については、学校、教育委員会、地域が一体となって原因を究明し、改善を図っていくべきと考えますが、現在まで行ってきた取り組みと今後の対策について具体的にお答えください。   

 また、小学校の学校選択制については当区では採用されておりませんが、都内23区の実施状況をみると「自由選択制」、「隣接校選択制」の違いこそあれ、14の区で小学校の選択制を採用しています。平成153月の「21世紀の練馬の教育を考える懇談会」では、「地域とのかかわり、通学距離や学校規模の地域格差等々を考えると、小学校において選択制を導入することには、慎重にならざるを得ない」という見解を示しています。学校選択制導入から3年が経過した今、当区において小学校の学校選択制についてどのようにお考えか、採用している他の14区の実情も踏まえた上でご見解を伺います。

 また、昨日の教育長の答弁に「小中一貫教育については今年度中に一定の方向性を示す」という趣旨の発言がありましたが、小中一貫教育と学校選択制の整合性についてどのようにお考えか、ご見解を伺います。

<用途地域規制と大規模土地の活用について>

 次に用途地域の規制と大規模な土地の活用方法についてお伺いします。わが国は人口減少社会に入りましたが、練馬区の人口は現在も増加傾向にあり、さらに成長を続けています。自主財源の強化など財政的な面で考えれば、人口増加は歓迎すべきことではありますが、逆に人口増を吸収するための大規模な開発によって、環境が破壊されたり日照や景観などが激変することによる生活環境の悪化も懸念されています。実際に近年の規制緩和やマンション市場の堅調さなどによって、区内の新しい建築物は高層化の傾向にあり、周辺の街並みから突出した高層建築物の計画が近隣紛争につながるケースも少なくありません。

 現在も、練馬駅北口の区有地をはじめ、都立大泉学園高校や石神井の日銀グラウンドなどの跡地利用に関心が高まっていますが、公的機関の財政再建や企業のリストラなどの影響から、民有地、公有地を問わず、今後も大規模な土地が売却されるケースが増加するとの指摘があります。

 その典型的な例として、当区関町北2丁目の国民共済年金基金が所有する約3269㎡におよぶ郵政公社寮の跡地があります。現在、当地は建築物が解体され更地の状態になっていますが、関係者によれば、近々この土地は所有者に返還され、入札による売買が予定されています。当地周辺は、多くの建物が2階建て以下の低層住宅街ですが、用途地域としては「第1種中高層住居専用地域」に指定されており、「最高高さ制限」が設けられておりません。3000㎡を超える大規模な土地に民間のマンションなどが計画されれば、経済効率の面から周辺の街並みから突出した高層建築物が建設されることは必至で、周辺住民は大きな不安を感じています。

 本年3月に、「都市計画における建築物の敷地面積の最低限度および高さ最高限度の指定方針案」が発表され、これまで高さ制限がなかった地域にも制限を課す方針が示されたのは、このようなケースを想定してのことと考えますが、この中味には規制の有効性などについていくつかの疑問点があります。

 まず、指定方針案では、第1種中高層住宅専用地域にあたる容積率150%、高度地区2種の地域では高さの最高限度を17mにするという案が示されていますが、17mといえば、通常でも5階から6階建ての建築物に相当する高さであり、周辺の街並みが低層の住宅地においては、日照や景観など住環境に与える影響は極めて大きいと考えられ、指定方針案でいう「良好な市街地環境」は維持できないものと考えます。この点については都市計画審議会部会でも「高さ制限より低い建築物であっても、高さが15m以上のものについては、周辺に何らかの配慮を求めるような仕組みも考えられるのではないか」という付帯意見が出されており、より実態に即した用途地域規制を求める声が強いと考えますが、この意見についてどのようにお考えか、ご見解をお聞きします。

 また、指定方針案では「周辺が低層市街地である路線型の指定地区について隣接する地区に配慮する」とありますが、どのような地区がこれにあてはまり、具体的にどのような「配慮」がなされるのか明確にお示しください。

 今、区民は大規模な開発よりも、安全・安心や環境、福祉、防災等々を重視した保全型の事業を望む傾向があります。さらに、当区が目指す「みどり30推進計画」を達成させるという観点からも、大規模な土地の利用にあたっては積極的に公園や緑地として残していくことが必要と考えますが、区長のご見解をお聞きします。

<災害対策について>

 次に災害対策、とくに大規模な地震への対策についてお聞きします。私は、平成16年の新潟中越地震で、発生翌日から救援物資を被災地に届けるなどの活動をしてきましたが、その際に痛感したことは、実際に大災害が発生すると、行政の防災計画の想定を超えた事態が次々と発生し、とくに発生後数日間は行政の対応が追いつかず、地域の力に頼らざるを得ないということです。

 当区の防災の手引きに示されている「練馬区に関する地震被害想定」では、冬の夕方18時、風速6メートルという条件下で震源地を東京湾北部とするマグニチュード7.3の直下型地震が発生した場合、建築物の全壊棟数は1582棟、上水道の断水率28.4%、停電率11.1%、死者98人、負傷者4320人、1日後の避難所生活者は97847人と試算されています。災害発生時の避難拠点となる区立小中学校は103校ありますが、この試算によれば、ピーク時には1避難所あたりおよそ950人もの避難者を受け入れることになります。

 当区防災課の資料によれば、区役所の「休日、夜間等に地震が起こった場合に備え、避難拠点、情報拠点、本部の初動要員と参集場所をあらかじめ指定し、迅速な初動体制を確立する」とあり、平成18年度の「初動要員発令者数」として、避難拠点となる区立の小中学校に1199名、本部に72名の職員を派遣することになっています。しかしながら、ここで想定する規模の地震が発生した場合には、区の職員自身が被災者となる可能性が極めて高く、実際には、自らの安全確保、家族の安全確保を優先せざるを得ません。

 中越地震の際には職員の多くが被災者となったため、要員の不足から救援物資が円滑に行き渡らない、正確な情報が伝わらないなどの混乱が発生しました。新潟よりも人口規模・密度とも格段に大きい当区に地震が発生した場合、より大きな混乱が起きる可能性が極めて高いと考えられますが、当初予定した初動要員を確保できなかった場合に、次善の策としてどのよう対応をお考えかお聞きします。

 また、首都圏が大地震などの災害に見舞われた場合、救援物資の運搬やライフラインの復旧などにあたり、国や東京都はもとより、首都圏外の自治体との連携も不可欠と考えます。当区で防災計画を策定するにあたり、日常的にこれらの機関とどのような連携を図り、必要な要請を行っているか具体的にお答えください。

 先に述べたとおり、大規模な災害が発生した際には、まずは地域の力に頼らざるを得ません。そこで、日常から区民に対してどのような啓発と情報提供を行っているか、また、防災会、市民消火隊などの区民防災組織に対してどのような助言を行い、協力体制を確立しているのか、具体的にお答えください。

 向こう30年間で70%と予測されているマグニチュード7クラスの「南関東直下地震」は、「いつ起きるか」ではなく、「いつ起きてもおかしくない」という考えのもとに対策を講じなければならず、区内の住宅をはじめとした建築物の耐震化は急務です。

 当区の耐震改修促進計画によれば、昨年度までの耐震化率は区立小中学校で54.7%と遅れが目立ちます。いうまでもなく区立小中学校は、日常は子どもたちが集う場所であり、災害時には避難所となる地域の重要な拠点です。当区では、区立の小中学校については平成23年度までに、それ以外の不特定多数が集う区立施設などについては平成27年度までに耐震化率を100%とする計画が打ち出されていますが、「いつ起きてもおかしくない」大地震に備え、他の公共工事を優先して耐震化工事を行い、可能な限り早期に目標を達成すべきと考えますがいかがでしょうか。  

 さらに、区の施設以外にも多数の人が利用する、例えば私立幼稚園などの施設についても早期の耐震化を求める声が強まっています。このような民間の施設に対する指導や助言をどのように行っているか具体的にお答えください。

 以上で私の一般質問を終わらせていただきます。

<区長および理事者答弁>

◎志村豊志郎区長 お答えいたします。私が選挙を通じて掲げた政策についてであります。
 お尋ねのアニメを活用した商店街振興につきましては、区はこれまでアニメフェスティバルの開催や、アニメキャラクターの商店街フラッグへの活用などによって、商店街のにぎわいづくりを応援してきたところであり、今後も一層アニメの活用を図ってまいりたいと考えております。
 アニメを活用した商店街振興を含め、私が選挙を通じて掲げた政策の数値目標、財源、工程につきましては、現在策定を進めております平成20年度から22年度を計画期間とする中期実施計画の中で、事業量および財源の裏づけを明確にした年次計画を具体化することによって、お示ししてまいります。
 また、政策の達成度につきましては、中期実施計画のローリングや行政評価を実現することによって明らかにしてまいります。
 以上であります。
     〔薗部俊介教育長登壇〕
◎薗部俊介教育長 私から、教育に関するご質問についてお答えいたします。
 学校選択制についてであります。
 はじめに、練馬区における制度導入のメリット・デメリットについてであります。
 メリットといたしましては、子どもと保護者の意向が中学校の選択に反映されていることであり、それに伴い、ご指摘の保護者の学校への関心の高まりもあげることができます。また、学校においては、教育活動の活性化や魅力ある学校づくりの推進に結びついております。
 一方、デメリットにつきましては、区境等の地理的な条件等も含め、ご指摘のとおり学校間に希望者数の差が生じ、小規模校化が進んだ学校が見られることであります。
 次に、選択希望者数に違いが生じている理由についてであります。
 地理的な条件は別として、友人関係が最も大きな要因の一つであるととらえております。小学校の通学区域と中学校の区域とが必ずしも一致していないこともあり、小学校卒業時の友人関係の影響は極めて大きいものと考えております。
 また、部活動の状況も含めた学校の特色等も大きな要因と考えているところであります。
 次に、希望者の少ない学校への取り組みについてであります。
 これまで教育委員会としては、学校改善についての相談や学校の活性化に向けた校内研究、部活動に関する助言等の支援を行うほか、中学校においても校区の小学校との緊密な連携を図るなどの取り組みを行ってきました。今後とも魅力ある学校づくりに向けた取り組みを一層充実してまいります。
 次に、小学校の学校選択制についてであります。
 小学校は地域コミュニティの核とも呼べるものであり、学校も児童も地域の中でつながりを持ちながら育っていくべきものと考えております。例えば、学校開放事業や学校安全・安心ボランティア、学校応援団等、児童が毎日生活する地域とのつながりは、中学校に比べ強い実態があります。また、児童の通学距離の観点も含め、小学校の選択制の導入は今のところ考えておりません。
 いずれにいたしましても、中学校の選択制につきましては、随時制度の検証を行いながら、引き続き実施してまいります。
 なお、小・中一貫教育と中学校の選択制についてでありますが、今後具体的に検討していく過程で、それぞれの目的を踏まえ、考え方を整理していきたいと考えております。
 以上であります。
     〔伊藤政寛環境まちづくり事業本部長登壇〕
◎環境まちづくり事業本部長 私からは、まちづくりに関するご質問にお答えいたします。
 まず、東京外かく環状道路についてであります。
 外環の南伸につきましては、大泉周辺をはじめとした交通問題の抜本的な改善を図るうえで、区の重要課題ととらえております。
 既に開通している大泉周辺では、外環本線が大泉でとまっているという不自然な状況により、外環大泉と関越道練馬の両インターチェンジに、合わせて1日約8万台の車が集中しております。その結果、慢性的な交通渋滞や生活道路への車の進入など、日常生活に支障を来している状況にあります。
 このことから、区では、現在ある大泉インターチェンジを正常に機能させること、生活道路への車の進入を防ぎ、区民生活環境を守ること、区民生活での円滑な移動を支えることの三つの観点から、長期的展望に立ち、本線を南伸させるとともに、目白通りと青梅街道の双方にインターチェンジの設置が必要と、国や都に要請しているものであります。
 次に、都市計画マスタープランとの関係でありますが、外環の延伸、整備は、首都圏全体の道路ネットワークを形成するうえでの重要な課題の一つであり、練馬区を含む広域的な交通問題の抜本的改善につながるものであります。
 また、都市計画マスタープランは、区のまちづくりの総合的な指針を示すものであり、双方の視点からとらえても、何らそごを来すものではないと受けとめております。なお、整備にあたりましては、地域別指針にありますように、まちづくりの面、地域社会や環境への影響も重視し、合意形成を図ってまいります。
 次に、インターチェンジの整備効果でありますが、インターチェンジは高速道路本来の機能を発揮し、特定地域への車の集中を防ぐためにも、適正な配置で計画される必要があると考えております。また、青梅街道インターチェンジは、利用する交通量1万2,000台のうち約1万台が他区市に関連すると予測されていることから、区内の通過交通の排除や大泉周辺の交通混雑の緩和に大きな効果があると期待されております。
 青梅街道インターチェンジの形状につきましては、本線の南伸の緊急性とともに、区内への通過交通の排除や交通混雑の緩和による効果を踏まえ、現時点においては、都市計画変更案にあるハーフインターチェンジを受入れたところであります。しかし、外環が本来の機能を発揮し、区民生活の向上を図るうえでも、フルインターチェンジによる設置が望ましいと考えており、将来に向けフルインターチェンジで整備されるよう、条件整理や技術的な検討を引き続き国や都に要請してまいります。
 次に、用途地域規制と大規模な土地の活用方法についてお答えいたします。
 まず、高さの最高限度の指定方針の考え方についてであります。
 近年、大規模な敷地や幹線道路沿道などにおいて、周辺の街並みとかけ離れた高層建築物が見られるようになり、良好な市街地環境の維持にとって望ましくない状況が発生しております。
 このようなことから、過度に突出する高層建築物を制限し、練馬らしい街並みを実現することや、建築紛争を抑制することを目的に指定しようとしているものであります。
 高さの最高限度の指定案につきましては、都市計画マスタープランにおける高さの考え方をもとに、住民・土地所有者・事業者への意向調査、他都市の指定事例、既存不適格建築物の発生率などを踏まえ、現在指定している容積率と高度地区の組合せにより、17メートルから35メートルの高さの数値で指定するものであります。
 ご指摘の17メートル案でございますが、区民等の意向調査から、許容できる階数が5階または6階とした回答が全体の67%を占めていたこと、区内で高さの規制値を設定している地区計画のうち、軒高16メートルとしている事例がほとんどであることなどから定めたものであります。
 次に、低層市街地の中で路線型指定がされている場合の高さの考え方についてであります。
 例えば容積率200%、2種高度地区が指定されている場合、17メートルまたは20メートルのいずれかを選択することになりますが、この場合、両側が10メートルの第一種低層住居専用地域に指定されている場合は、低い数値を採用するなどの配慮を行う予定でおります。
 最後に、大規模な土地利用にあたって、公園や緑地を残すということについてであります。
 区では、平成18年4月から、練馬区まちづくり条例を施行しております。条例の中では、開発区域面積が3,000平方メートル以上の開発を行う際に、一定規模の公園や一団の空地を設けることを義務づけております。このようなことを通じ、みどりを少しでも残すことに努めてまいります。
 以上であります。
     〔黒田叔孝危機管理室長登壇〕
◎危機管理室長 私から、大規模な地震への対策についてお答えいたします。
 まず、職員が被災し、初動要員を十分に確保できない場合への対応についてであります。
 練馬区の地域防災計画は、自助・共助・公助の考え方をもとに、地域は地域で守ることを基本とし、初動要員の多くが配置される避難拠点の運営には、運営連絡会を中心とする地域の人々が当たることとしております。
 それぞれの役割を明確にしたマニュアルの作成や実践的な訓練を行っており、万が一拠点要員の参集が少なくても、初動期の運営に支障がないよう組織づくりに努めております。
 また、拠点要員には拠点の近隣施設に勤務する職員も指定しております。その際は、区外に居住する者を優先するように配慮し、区内の被害が大きい場合に備えております。
 次に、首都圏外の自治体との連携についてであります。
 現在は、友好提携関係にある長野県上田市をはじめ、福島県塙町、長野県喬木村と災害時における相互援助に関する協定を締結し、応急物資の優先供給などの相互援助を行うことになっております。
 次に、区民への啓発や区民防災組織などとの協力についてであります。
 区民には、地域の訓練へ参加を促しており、その中で自らを守るためには、家具の転倒防止や耐震補強などが必要であること、また、地域を守るためには、初期消火や地域による安否確認が大切であることなど、さまざまな事項について理解を求めております。更に、防災講演会を通じて、災害に関する知識や実際の対応について、専門家による啓発にも努めております。
 また、地域で重要な役割を果たすことが期待されている防災会や市民消火隊などの区民防災組織に対しては、訓練への参加を呼びかけるとともに、日々の活動についてもできる限りの支援を行っております。
 いずれにいたしましても、わがまちはわが手で守るという区の災害対応の基本理念について、さまざまな機会を通じて理解を得て実践していただけるよう、更なる啓発活動に努めてまいります。
 次に、小・中学校施設の耐震化についてであります。
 これまでも小・中学校施設の耐震化には、児童・生徒の安全・安心のためだけではなく、学校が震災時における地域住民の避難拠点となることからも積極的に取り組んできたところであり、今年度当初での耐震化率は59.9%であります。
 昨年6月にこれまでの計画を見直し、耐震化に一層重点を置いた計画として、練馬区公立学校等施設整備計画を策定いたしました。今後もこの計画に基づき、着実に小・中学校施設の耐震化を進めてまいります。
 また、不特定多数の区民が利用する施設や区営住宅等を含めた区立施設の耐震化につきましては、練馬区耐震改修促進計画に基づき、平成27年度までに着実に実施してまいります。
 多数の人が利用する民間建築物、例えば私立幼稚園については、公共的施設として位置づけ、耐震診断および耐震改修工事等に係る助成事業を本年4月より実施しております。所有者に対しましては、建築基準法に基づく建築確認や定期報告などの機会を利用して、助成事業の周知を図り、この事業の活用により積極的に耐震改修を促進してまいります。
 以上であります。

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2007年3月16日 (金)

区議会に必要なこと

 宮崎県の東国原知事の行動が連日マスコミをにぎわせています。同知事誕生の背景には福島県、和歌山県、宮崎県と続いた「官製談合」があり、宮崎県知事選挙も、不祥事による前知事の辞任によるものでした。

 行政の側が自ら「談合」に加担すること自体が言語道断ですが、このような事件が起こるたびに思うのが、「行政のチェック機関であるべき議会は何をしているのか」ということです。1月18日に当ブログで紹介したあきる野市の「豪華温泉施設」や、いま、市をあげての反対運動が巻き起こっている群馬県伊勢崎市の「大観覧車」計画もそうですが、このように馬鹿げた計画を「追認」する議会の見識を疑わざるを得ません。

 全国の自治体(市議会)で、条例案のうち議員が提出した案件はわずか4%、また、市長が提出した議案のうち、議会が修正したり、否決した案件は1%とというデータがありますが、練馬区においてもこれまでの資料を見る限り、同じようなことがいえます。これでは、議会は単なる行政の「追認機関」になってしまっているといえ、とても「税金分」の働きをしているとはいえません。

 地方分権によって、区政は大きく変わりました。これまで「機関委任事務」という国の下請け的な仕事が7~8割を占めていた時代は終わり、自治体には自らが決定し自らが行動することが求められています。いま、議会に求められるのは、行政のチェック機能とともに「政策決定能力」です。住民の声を的確に捉え、中長期的視野に立って施策を立案し、前例主義や事なかれ主義を排して良い事はすぐに実行する力が必要です。

 地方議員は住民に最も近い存在でなければいけないはずですが、その距離は近くて遠い。本当に地域の利益のために働いている議員がどれだけいるでしょう。区政を志す者として、これだけは肝に銘じたいと思います。

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